第5話 出発
班員で買い物に行ってから一週間がたち、いよいよ遠足に出発のひになった。
俺は偶然会った泉美と一緒に学校に向かう。学校に着いた俺と泉美は颯太と咲を探し、四人で話していた。全校生徒がそろい、集会みたいなのをやって俺たちはバスに乗り込んだ。俺の隣は間違いなく颯太だったはずなのになんで瑠菜がいるんだ?
「準君! 遠足って久しぶりな気がするよね~」
「あ、あぁ。それより何でこのバスにいるんだ?」
「え、それはね~。先生にお願いしたらOKしてくれたの! だからここにいるんだよ」
「なるほどね。分かった……、ってむりがあるだろ! 何でだよ」
「だ、だって……。準君と一緒にいたかったんだもん」
「ウッ……」
そう言われると黙らざるを得ない。なぜなら瑠菜は俺の許嫁なのだから。好きな相手と少しでもいたいって気持ちは分かる俺もそうだったから俺もそうだったから。
バスに瑠菜がいたのは驚いたが別に平気だ。そして俺たちはバスの中でカラオケをすることになった。最近のバスにはカラオケ機まで付いてんのかと驚くもみんな知っていたようだったので俺の知識不足を実感する。
1番目に歌ったのは瑠菜だった最近流行りのアイドルグループの歌だ。バスに乗っていたクラスの男子ほとんどが「ウォォォォォォォォ!」と叫んでいたのが面白かった。次に歌ったのが俺で、俺お気に入りのバンドの歌だった。バンドと言ってもロックではなくバラード調の曲である。俺が歌うとみんな泣き始めてしまった。そんなに音痴だったのかともう歌わないと思い始めしょんぼりしていると颯太も咲も瑠菜もその他クラスメイト全員俺を見て泣いていた。
「「「「「「な、何て感動する歌なんだぁぁぁぁぁ……」」」」」」
「……は? 泣くほど下手で泣いてたんじゃないの」
「!? 馬鹿じゃないのあんた! 全員あんたの歌で感動してんのよ」
「俺の歌がうまい? ハハッ、冗談だろ」
そんなこと言うとバスにいるクラスメイトや先生、バスガイドまでにらんできた。はぁ? 俺の歌がうまいとかマジありえないんだけど。うまいなんて今まで一人しか一人しか言ってくれなかったんだから……。
その後は俺以外のクラスメイト達が歌った。みんなうまかったがその中でも群を抜いてうまかったのが意外にも先生だった。しかも歌い終わった後寝てるし……。
先生が歌い終わってしばらくすると山に入った。少し道が複雑になってきてバスもぐらぐら揺れるのでバス酔いするクラスメイトが苦しそうにしている。だが、そんな道もすぐに終わり、遠足の目的地だと思われる場所に着いた。子らから俺たちの楽しい遠足が始まる。そう思うとわくわくが止まらなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さて、いかがだったでしょうか。次回から遠足が始まりますね。遠足って子供っぽいですが意外に楽しいものですよ?
この小説を読んで応援しても良いぞって方フォロー、コメントくれると嬉しいです。じかいをお楽しみに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます