第170話 熊本ワインファーム ナイアガラ(甘口)

 今日の夕食は、辛めのエビを使ったカレーである。

 玉ねぎを炒め、ニンニク・ショウガも入れて香りを出す。

 そこに豆板醤も投入して炒める。


 そこにトマト缶と白ワインを入れて煮込む。

 ある程度、煮込んだらマッシュルームとフレーク状のカレールーを投入する。

 

 エビは固くなるので最後だ。

 エビは大きめの方が見栄えが良い。

 背ワタを取っエビに少量の白ワインを振りかける。

 よく揉みこんだ後、小麦粉をまぶして少量の油で揚げ焼きにする。


 それをカレーに投入したら出来上がり。

 

「辛そうですね・・・」

 そういう美月は、辛いものは結構平気である。

 

 カレーに合わせるワインは


 熊本県熊本市

 熊本ワインファーム ナイアガラ(甘口)


 健司の実家からのもらい物である。


「このワイン、かなり甘いですね」

 口に含むと、結構甘い。その後にフルーティーな香りが来る。


「辛いものには合うんじゃないかと思ってね」

 ちなみに、カレーを作るときに使った白ワインもこのワインである。


「このワイン、ここまで甘いとお菓子にもなりそうですね」

「そうだね、寒天やゼラチンで固めてワインゼリーとかにするとおいしそうだね」

「やってみましょうか?」

 幸い、寒天はある。


 ワインを火にかけてアルコールを飛ばし、砂糖も少し加えて溶かした寒天と混ぜる。

 ちょっとレモン汁を入れてみる。

 容器に入れて粗熱を取った後、冷蔵庫で冷やせば完成。


「楽しみですね」

 美月が嬉しそうに言う。


 これは冷えるまで食べれないから明日かな。それとも夜のデザートにしても良いかな。


 一緒に暮らし始めたので、新生活と言っていいだろう。

 籍もまだ入れていないので新婚とは言えないかもしれないけれど。


 それにしても、書類を出すだけと思っていた婚姻届け。

 結構めんどくさいことになりそうだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る