第117話 坂城葡萄酒醸造 猫パンチ2018

黙ってワイナリーに言ったことが美月にバレて、とても怒られた。

美月は、健司に黙って教習所に通っていたらしい。

ワイナリーに行って健司が試飲しても運転が代われるようにと思ったとのこと・・・


そうか、美月は自分のためにそこまでしていたのか。

美月に愛されていることを実感するとともに、後悔の念が大きくなる。

猛反省するしか無い。


その後、必死に謝り許してもらえた。

まぁ、ステーキと美味しいワインを飲んで、機嫌を直したのであるが。


今は美月はシャワーを浴びている。


今日飲んでいるワインは、長野県埴科軍坂城町 坂城葡萄酒醸造 猫パンチ2018。

銀座の長野アンテナショップで見つけて購入したものだ。

繊細で複雑な味わいと香り。

カルベネ・ソーヴィニヨンだけと思え無いほど複雑である。


今回初めて美月と健司は喧嘩をした。

と言っても、美月が一方的に健司に怒っただけではあるのだが。

健司は、その攻撃を耐えて反省するしか無い。

肉体的なダメージはないが、精神的なダメージは大きい。

愛する人の口撃は、その愛の深さ分健司にダメージを与えたのだった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る