第73話 帰宅

今は、相模原市の津久井湖にほど近いカフェでおひるごはん。


朝ごはんを食べすぎたので軽めの昼食である。

ここはクロワッサンがおいしいことでちょっと有名なカフェ。


「確かに、このクロワッサンはおいしいですね。」

「コーヒーもなかなかですよ。」


食事を終えて、そろそろ出発しよう。

「さて、そろそろ帰りましょうか。」

「はい。」

ニコニコと笑う、瀬戸さん。

車に乗り込み、高速に入って南に向かう。

「家の近くまで送りますね。」


「え?」


え? ってなに?

「早乙女さんの家に向かうのではないんですか?」

は?


「せっかく試飲を我慢したので、買ってきたワインを一緒に飲めると思ったのですけど・・・」


いやいや、それはまずいです。

今回の旅行は親御さんも知ってるのですよね。

酔っぱらった娘を帰らせるわけにいきません。


何とか説得して、瀬戸さんの家の近くまで送っていった。

不満げな瀬戸さん。


「じゃあ、今度一緒に飲みましょうね。」

と言って別れて行った。


あれは絶対にうちに来る気だ。


うーむ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る