第32話 サンサンワイナリー サンサン・ナイアガラ (スプリッツァー)
メールで返事を書く。
”いや、この時間だから流石に困るんですけど”
返事はない。
本当に来るつもりなんだろうか。
・・・彼女ならあり得るか。
まず、パジャマを着替えておこう。
それからワインを片付けて・・
小1時間立った頃、チャイムがなる。
ほんとに来たよ・・
----
瀬戸さんは、思いつめたような暗い表情。
はぁ
ため息をつくしかないね。
「うーん、まぁとりあえず立ち話も何だし、入ってください。」
入れちゃだめとわかっているんだけどね・・・
「何か飲みますか?コーヒーとか・・」
すると思いっきり不満そうな顔。
「じゃあ、ワインを飲みますか?」
「・・・飲みます。」
「では、ちょっと変わった飲み方で」
ワイングラスに白ワインと炭酸。
スプリッツァーである。
炭酸を多めに・・・、サンサン ナイアガラなら香りも華やかだからワイン少なめでも大丈夫だろう。
普通はワインと炭酸を1対1だが・・1対3くらいで。
「はい、どうぞ。ワインを使ったカクテルで、スプリッツァーといいます。」
「いただきます。」
あ、、、一気に飲み干した・・・
「だ、大丈夫ですか?」
かなり薄めにしておいて良かった・・・
「あの・・あの・・」
飲み終えた、瀬戸さんが見つめてきた。
すると、ボロボロと目から涙がこぼれた。
「早乙女ざん・・どおじて私のこと避けるんでずか・・・」
くじくじと泣き始める瀬戸さん。
あー・・どうしよ・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます