第15話 長野県東御市 アトリエ・ド・フロマージュ

高速道路をしばらく走ったあと、田舎道を山の方に走っていく。

すると、すぐに見えてくる。

アトリエ・ド・フロマージュ。

「素敵なところですね、ここもワイナリーなんですか?」

「いや、ここはチーズ屋さんですよ。売店で地元のワインも売ってますけどね。」

「チーズのお店ですか。いいですね。」

「さっき電話で予約しているので、まずはご飯にしましょう。」

ここのレストランは眺めもいいし、チーズを使った食事が美味しい。

メニューからパスタを選んで注文した。

「ここは本店なんですけど、支店が東京の青山にもあるんですよ。」

「えー、青山ですか?すごいじゃないですか」

「まぁ、本店がここにあるってことを知らない人も多いと思いますけどね。」

「早乙女さんって詳しいですね。どうやってここを知ったんですか?」

「うーん、なんとなくドライブしていて通りかかったら建物があったので気になって入ってみたんだけどね。」

「へ?通りかかったんですか?」

「うん、そうだよ」

瀬戸さんは、腑に落ちない様子である。

なにか変なことを言ったかな?

「美味しかったです・・。」

食事を終えたあと、売店にやってきた。

チーズやチーズを使ったデザート。地元の食材などが販売されている。

「あ・・・チーズケーキ美味しそう。」

「買っていっても大丈夫ですよ。」

「え・・・?悪くなりませんか?」

「大丈夫ですよ。車にちゃんとクーラーBOXを持ってきてあります。もともとここには来るつもりでしたからね。」

「ホントですか!?」

そうして、瀬戸さんはチーズケーキを複数購入。私もチーズをいろいろと購入するのであった。


「ありがとうございます。帰ってから食べるのが楽しみです。」

「そうですね、おみやげにいろいろ購入できましたしね。」


「ここって塩尻じゃないんですよね。」

「そうですよ、東御市ってところです。」

「じゃあ、ワインはあまりないんですか?」

「いや、東御市は実はワインで有名なところなんですよ。」

「じゃあ、東御市のワイナリーに行くんですか?」

「ワイナリーに行ってもいいんですけど・・・」


もっと良いところがある。


「いろいろ試飲できるところに行ってみませんか?」


◇◇◇◇◇

これが後々の失敗のもと

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る