第226話危機
ローズはガブリエルが居なくなるとズキズキと痛む足を引きずって何か役にたちそうな物が無いか部屋の中をチェックする。
「武器になりそうな物は…やっぱり無いな。足が使えないから剣とかナイフがあるといいんだけど…」
しかし物の見事に武器になりそうな物は無かった…
すると扉のところに嫌な視線を感じて振り返ると、先程気持ち悪い視線を送ってきた男が音もなく部屋へと入って来た。
「な、なんですか…」
ローズは男から距離を取ろうとするが構わずにジリジリと近づいてくる…
「お前を助けてやろうか?」
男は笑うとローズにそんな提案をしてきた。
「えっ!?本当に?」
嘘くさい男に警戒しながらも淡い期待をする!
見た目で判断してしまったことに少し悪かったと思っていると
「その代わり、わかってるよな?」
そう言って舌をペロッと舐めると上着を脱ぎ出した…
「すみません、わかりません!なんで服脱いでるんですか!」
ローズは足枷のギリギリまで逃げるが意味は無かった。
そんなローズに笑いかけると
「こんな上玉を相手に出来るなら…このまま逃げてやってもいいぞ。そんでもって隣の国まで逃げようぜ!そこで結婚して俺の子供を産んでもらう」
男が下半身の服も脱いでローズに襲いかかる!
「お断りします!」
ローズは精一杯強がって抵抗するが、足の痛みに力が抜ける…その隙に男はローズの腕を掴んだ。
「へっへっへ…こんな女抱いたことないや…」
「やめなさい!私は人質でしょ!こんな事したら価値が無くなるわよ!」
ローズが必死に叫ぶが男の目は据わりローズの声も届いて無いようだ…
男はローズに跨ると先程見た足を触ってスカートをまくしあげる…
「うっ…」
ローズは全身に鳥肌がたった…
スチュアートさんや…ロイ王子、カイル様に触れられた時は何とも無かったのに…
相手が違うだけでこんなにも気持ち悪いの…
ローズはグッと堪えるように目を閉じた…だが負けるものかと目を見開くと、押さえつけられた腕をどうにか外そうともがく!
「は~な~せ~!」
震えていた足を頑張って動かして男を蹴ろうと暴れると…
バッシーン!!
男がローズの頬を叩いた…
「大人しくしてろ、痛くされたく無かったらな」
男は唖然とするローズを見て笑う…
ローズのジンジンと熱を持つ頬に男はそっと触った。
「いい子にしてたら優しくしてやる、だがこれ以上抵抗するなら…もう人前には出れねぇ体にしてやるからな」
男はローズの頬から手を下に滑らせる…そのまま胸元に手を伸ばすと
ビリッ!
ローズの胸元の服を破いた。
「やっと大人しくなったか?」
ふっと力の抜けたローズに男は笑いながらその白い肌の胸元に近づいた…
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