第167話ボストン
「犯人はあそこにいた令嬢の誰かと言うことです」
ラーラ様が笑うと
「皆も誰がやったかわかっていますよね?」
「大方…あの人でしょうね」
カイルが頷くと
「しかし…泳がせているものの本当に好き勝手やってくれるなぁ…」
レイン様が困り顔を見せると
「レスター大臣はどうしてるんだ?」
フリード様がレインに聞くと
「彼には今は大人しくしてもらってます…彼も思う事があるようでこの問題が解決した時には今の地位を返上したいと…」
レインが顔を曇らせると
「しかし…彼も被害者では無いのか?」
「そうですが…やはりずっと信じていた家族だったからと…彼にはもう少し国の為にもいて欲しかったが意思は固いようです」
一同レスター大臣の事を思うとシンと静まり返ってしまった。
「全く気に入らない!」
ジュリアはガシャン!と持っていたカップを壁に叩きつけた!
「なんでもっとちゃんと服をビリビリにしなかったの!」
「申し訳ございません…」
ローズの服を破いたメイドはジュリアの前で震えながら土下座していた…
「まぁまぁジュリア、はしたないわよ落ち着きなさい」
マデリンは興奮するジュリアをたしなめると…
「ですがお母様…」
ジュリアが口を尖らせると
「ほら、可愛い顔が台無しよ。今日はもう休みなさいあなたも疲れたでしょ」
「はい…」
ジュリアは頷くといまだ震えて頭を床につけているメイドを睨みつけ部屋へと戻って行った…
ジュリアが居なくなると…
「それで?あなたその時誰かに見られたの?」
マデリンがメイドに話しかけると
「も、申し訳ございません…本人に姿を見られました…ですが顔は見られておりません!」
「そう…わかったわ」
マデリンは頷くと
「連れてきなさい」
従者に目配せすると手を払う。
「す、すみません!どうかお慈悲を!」
マデリンはメイドの声を無視すると
「ちょっと出てきます。それまでにその子をどっかにやっといてちょうだい」
「はい…」
マデリンは頭からフードを被ると人目を避けてどこかへ向かっていった…
トン、トトン…
いつものノックの音にボストン大臣は扉を開くと…
「お待たせ…」
フードを外してマデリンがニッコリと笑顔を見せてボストン大臣に抱きついた。
「ふはは…」
ボストン大臣はマデリンを抱きとめるとそのまま手を下におろしていき、尻を思いっきり掴む!
「きゃ!」
マデリンは少女ような甲高い声をだすと
「もうやぁね、シャワーくらい浴びさせて…」
ボストンの手を掴み軽くつねると
「いいだろ?今日はあいつらにイラついて…お前で癒してくれ…」
ボストンは手荒くマデリンを掴むとベッドに投げつける。
マデリンはクスクス笑いながら服を脱ぎだしボストン大臣に両手を差し出した…
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