エリーゼのお勉強と魔法開発
エリーは俺が転写した魔法式についてお勉強中だ。勿論一気に覚えられるわけがないので今日は簡単なところだけだ。それで俺が何をしてるかというと、新しい魔法の開発だ。
魔法属性=雷火
形状=纏
特殊=麻痺 火傷
魔力減衰=2
持続魔力=325
強化=4500×2
魔力=528125
速度=2000×2
速度は雷の特性も相まって、数値以上の効果が出ているため、強化寄りの魔法式にしている。
ただ乗算のところについては今のところ2倍が限界だ。これ以上は魔力消費に影響はしないはずなんだが、何故か魔力制御の難易度が恐ろしく上がる。
あとは稼働時間だが、魔力は前より少し上がっていることを考慮しても、発動だけで約53万なのでその時点で俺の魔力は残り6万を切る。持続魔力を考えれば一分で18000も消費するから三分ちょいって俺はウルトラ○ンか!
「うーん、これなら
あれとは魔力を増幅する魔法だ。そんなことができるのか、と思うかもしれないが一応今でもできている。ただ魔法が切れた時点で意識を失うおまけつきだ。しかも途中で解除できない。とはいえこの欠点は普通に魔力切れになっても動けなくなるし
魔法属性=無
性質=魔力変換
生成対象=魔力
変換効率=1:2
消費魔力=全魔力
稼働時間=60
消費魔力には残りの全魔力を設定する。ちなみに全魔力以外の数値を指定しようとしたが何故かできなかった。発動しなかったんだよなぁ。まぁ俺もまだまだこういう特殊な魔法式のルールとかは把握できてないってことだ。変換効率は魔力1に対して2の魔力を生成するってことだ。3以上は体への負担が大きくて現状では難しい。体が成長してもっと鍛えれば上げられるかもしれない。
稼働時間は1が凡そ一分だ。つまり60分経てば仮に魔力が残っていても意識を失う……かもしれない。まだそこらへんは試せていない。魔力消費を減らして試してみなきゃな。現状はこの時間が経つまでもなく魔力が枯渇するが、これで俺の総魔力は118万近くになる。53万で身体強化を発動しても65万程残るから36分ちょっとは維持できる。それでも全然足りないけどひとまずウルトラ○ンよりはマシだ。
それにこの魔法は俺だけじゃなくエリーとかこれから増えるであろう隊員達も使える。全員が単純に二倍の継戦力になると考えればかなり有用な魔法じゃないだろうか。全員使ったら、使い終わった段階で全員意識失うけどな。まぁとりあえず
魔法属性=火
性質=精霊
精霊格=50
魔力減衰=2
覚醒=100
発動数=1
魔力=2500
エリーの
そして精霊格は予想はしてたが召還する精霊のランクだ。まだあまり試してないが50~100は全て炎猫だった。101から変わったんだが、恐らくこれは同じ精霊でも強さに差があるということだろう。つまり50の炎猫よりも100の炎猫のほうが強い。
ただ覚醒のように単純に倍になるわけじゃない。個体差だからそこまで大きな差にはならない。そう考えると100にするのは
「ルウ! これ見て!」
エリーが紙に書いた魔法式を見せてくれた。さっそく自分の魔法を改変したようだ。
魔法属性=火
性質=精霊
精霊格=50
覚醒=50
発動数=1
魔力=2500
やるじゃないか。無駄になっていた魔力が最低値に調整されている。まだ一日目だっていうのに理解が早いな。簡単な算数ができれば分かるとはいえ周りには知らない文字しかない。ある程度説明したとはいえちゃんとピンポイントで修正できるのは素晴らしいな。
「魔力が無駄にならない良い魔法式になってるな」
「ホント!? やった!」
「だけどまだ改変の余地はある。召還魔法の改変に必要なところは全部転写してあるから他にも色々改変してみるといいよ」
「ありがとう!」
答えを教えてやるのは簡単だ。だけどこういうのはホント気づきが重要なんだ。すぐに教えられてしまうと自分で何を変えればいいのか気づけなくなるし、忘れやすい。
「そういえばエリーって身体強化魔法は使える?」
「使えないわよ? エマニエル家は代々火の家系だもの。それに使う必要性も感じないし」
火の家系だから使えない理由がよくわからないな。でもそれより使う必要性を感じないのはよろしくない。
「なんで使う必要性を感じないんだ?」
「え? だって攻撃なら召還魔法があるし、攻撃魔法だってある。そのほうが強いし速いでしょ? それに防御にしても相手の魔法に合わせた魔法で対抗したほうがいいし」
そういう認識なのか。確かに
「よし、わかった。まずはその認識から改めようか」
「違うの!?」
「違うってわけじゃない。普通の相手ならそれで基本は問題ないと思う」
「じゃあ何がダメなの?」
「
「
「うん。だから身体強化もしっかり覚えていこう。俺達の部隊は
「そっか……うん。分かったわ」
色んな特性がいたほうが多様な状況に対応できそうだし、次は水か地の適正がある隊員が欲しいところだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます