花 中編
放課後の教室でぼんやり外を眺めていると、いつの間にか彼が来ていた
「思い出した?」
え、と彼を見上げる
また、ユリの匂い━━
「まだ違和感に気づかない?」
なんのことだろう
「キミはどうして僕のことを覚えてないのかな」
「それは…」
当然だよ、と彼は冷たい笑みを浮かべた
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