臨床

「思い出しましたか」


「いえ何も」


医師は同情するように


「3年も記憶が戻らないとは。新開発の記憶操作薬を試してみては?人工の記憶とは言え新しい人生を送ることが」


断ると医師は出ていった


わたしは白衣を着ると医師の記憶を与えた男のカルテに目を通す


薬の効果はこれで実証された


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る