第百三十三話 要塞のような大聖堂
それから――。
ぼくとビクニは集まってきた
そこは他の
やっぱり女神を
それにしても
「ググ。
ぼくは思っていたことを
そうなるとぼくは
だけど、このままついていって大丈夫なのかな……。
この建物を見るとすごく
そして灰色の大聖堂の中へと入って、ただ衛兵たちに言われるまま進んでいくぼくたち。
中もやっぱり灰色でこの建物は教会みたいなのに、
ホントに大丈夫なのかな……。
「ここに入れ」
衛兵たちが立ち止まって、その中の一人がぼくらに言った。
そして、目の前にある
「……ここはちゃんと教会みたいな感じね」
扉の中に入ってビクニがボソッと
どうやら彼女もぼくと同じで、この建物を教会みたいなものと思っていたみたい。
扉の中の
でも、やっぱり灰色。
せっかくの
「来たか、
奥には、
その
この人がビクニの
それにしてはビクニと
見た目じゃわからないけど、
この人は
だけどなんだろ?
この人からは、
「リンリはどこッ!?」
ぼくが首を
その言葉を聞くに、やっぱりこの人が戦乙女――ワルキューレなんだ。
「答えてッ! 私の幼なじみ、
なんの曲かはわからないけど、とても
「くッ!? なんなのこの音!?」
人の声みたいなパイプオルガンの音が、ぼくとビクニを押さえつけてくる。
そうか、わかったよ。
なんでぼくやビクニがこの音を聴くと
この音には聖属性の
暗黒騎士であるビクニや、人間や亜人の悪い
「フン、この
「うるさいッ! あなたがワルキューレね! いいからリンリがどこにいるのか教えなさいッ!」
ビクニがめげずに言葉を返すと、ワルキューレはパイプオルガンの
そして、
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