第百十六話 海の精霊
「話があるからと聞いてついて来てみれば、
「じゃあ、お前は
俺が
「待てよ。まだ話は終わってねえ。前から訊きたかったんだが、お前……どうしてそんな
俺がそう訊くとルバートは立ち止まった。
そして、ゆっくりとこちらを
そのときのルバートの顔は俺の知っている
その
それは、あれだけ
そして、さらにその
「ずいぶんと
そして、振り向いたルバートから女の声が聞こえ始めた。
「どうやら
そう――。
俺はこの
ルバートが纏っていた瘴気は、これまでの
「お前の
「私はただこの子がやりたいことをやらしてあげているだけよ」
その返事と
その姿は、鳥の
こいつ……セイレーンか。
もし俺が
目の前に現れた精霊は
「ルバートがやりたいことだと?」
「ええ。この子はねえ、この国が大っ
それからセイレーンは
ルバートはずっとこの海の国――マリン·クルーシブルのために生きていた。
それもあり、亜人たちはルバートを受け入れ、考え方を変えて人間
中心街の住民の中でも、少しずつだが亜人たちへの
「それでも
セイレーンはそう言うと、突然
そして、笑いながら話を
貴族たちが変わらなくてもルバートは
だが、そんな彼にも
セイレーンはそのときにルバートと
「この子と私は
「あっそう。だが、これで全部
俺がそう言うと、セイレーンはまた高笑った。
この女は姿こそ
「それで? あなたになにができるわけ? 昨夜の
「そうかもな」
俺は奴に返事をすると、
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