第九十八話 事態の深刻さ
ビクニの体はもう三分の一が
そのおかげでこれまでの
そして、また俺が
ソファーをひっくり返されて
さすがに
「おい、ちゃんと聞いてたかッ!」
ビクニは俺が大声を出すと、
それを見るにこの女は、ことの
「もう、聞いてたよぉ。で、それがどうしたの?」
ビクニの
そして、かったるそうに言葉を続ける。
「
「今はまだ三分の一だからだ」
「でも、私が吸血鬼化したおかげでここまで旅が続けて来れたんなら、むしろ
それからもビクニは
吸血鬼の食事は
吸血鬼化して何のデメリットがあるのだと。
わかっていない。
この女は何もわかっていないんだ。
俺の
まるっきり
俺がすぐにそのことを
「でも、
「たしかに方法はあるが……」
「ほら、だから
……心配する必要はあるんだよ。
問題はその方法なんだから……。
と、俺が言おうとしたとき――。
「私だ。ルバートだ。入るぞ」
コンコンコンと三回ノックした後にルバートの声が聞こえた。
ビクニは「は~い」返事をすると、ググが
部屋に入ったルバートはまず頭を下げて、待たせたことを
会う
「別に会いたがったのはこっちだから気にしないでいいよ、ルバートさん」
「ありがとう。私のことはルバートでいいよビクニ」
「うん。じゃあルバートで」
それからビクニは
だから、なんとかあちらの大陸に行ける船を
ルバートのことはもう
それだけ幼なじみの聖騎士が心配なんだな……。
俺はまだビクニに吸血鬼化の話が
大丈夫……。
俺がビクニの血をもう吸わなければいいだけの話だ。
三分の一
「ほら、ソニックからも言ってよ」
そしてビクニに
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