第九十五話 ただ一人
俺は二人の顔を見て
だが、ビクニはその顔の
ググも同じようにわからないみたいで、ビクニのマネをしていた。
「ギョォォォッ!」
クラーケンの
それは、
その叫び声を聞き、イルソーレがバルディッシュを
そして、「来るぞ」とイルソーレが言うと、クラーケンの
イルソーレは構えていたバルディッシュを
二人は向かってきた触手を切り落とし、けしてこちらへは
「すごいよ二人ともッ!」
ビクニがその場で
たしかに、イルソーレとラルーナ二人の
俺もビクニほどではないが、二人のことを
まるで雨のように
だがしかし、これでも――。
「へっ、気がついたかよソニック」
イルソーレが俺の顔を見て
そして、ラルーナは目の前の触手を切りながら言う。
「そうなんだよぉ。いくら切ってもクラーケンの触手は
二人は
このままではジリ
いずれ
「ねえッ!
ビクニが叫ぶように
「宮殿の
そう言ったイルソーレは、その
宮殿にいる人間たちは
だから
「そ、そんなって……
そのプルプルと
ビクニはイルソーレの話を聞いて、
そして、いきなり俺の
「このままじゃイルソーレとラルーナまで食べられちゃうッ! だからソニック……私の
この女は俺が理由を話してやったというのに、また血を吸えと言ってきた。
また
何故ならばそのビクニの目は、
「ソニック早くッ!」
「ダメだ……」
俺はビクニから目を
ビクニが
そして、
わかってんのかビクニ……。
「でもねぇ。昔からそうなんだけどぉ」
ラルーナがイルソーレの説明に続きがあるかのように話し始めた。
こんな
「中心街でたった一人だけ。あたしたちのことをいつも助けに来てくれる人がいたんだよぉ」
ラルーナがそう言った後――。
そのメロディーは
これは……あの店で聞いた音……?
すると、突然イルソーレが俺たちを担いで走って後退。
そして、ガハハと大笑いを始めた。
「
そう言って後退し続けるイルソーレにラルーナが
その後、すぐに笛の音が止むと――。
「私の友人たちを
手には
ルバート·フォルッテシがそこにいた。
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