*小話* ユウマの疑問
※本編とは関係ない、ユイトたちのちょっとした日常です。
思いつきで短いので、読まなくても支障はありません。
「ん~……、どぅちてめふぃくんは、かわいぃの~?」
「あぅ~?」
夕食後の皆でのんびり過ごす憩いの時間。
ユウマが僕の膝に座るメフィストの顔を見ながら首を傾げている。
突然の発言に、ソファーで寛いでいたトーマスさんもオリビアさんも固まってしまった。
どうして突然、そんな事を言い出したのか?
「めふぃくん、とってもかわぃくってねぇ。ゆぅくん、じゅっとみてりゃれりゅの~」
可愛くて小さな手に、ぷくぷくとしたほっぺ、抱き寄せるとほんのり甘いミルクの匂いがする。
まだハイハイし始めたばかりのメフィストを、ユウマはとても可愛がっていた。
「ふふ、そうなんだ? やっぱり家族だから、特別なんじゃないかな? それに、にぃにもユウマの事、ずっと見てられるよ~?」
「しょうなの~?」
ゆぅくん、はじゅかちぃ~、と言いながら、照れた様に顔を隠すユウマの姿を見て、トーマスさんとオリビアさんは口元を押さえて必死に何かに耐えている。
お二人がプルプルと震えているせいで、飲みかけていたティーカップから紅茶が零れてるから、出来ればテーブルに置いてほしいなぁ……、なんて。
「ぼくも、ゆぅくんと、めふぃくん、かわいいです!」
「わたしも!」
「しょうなの~?」
はじゅかちぃねぇ、とメフィストに話し掛けながらにこにこ笑顔を浮かべているユウマに、ハルトとレティちゃんは両側からぎゅ~っと引っ付き始める。
「「ハァ……。ウチの子たちが、今日も可愛い……」」
トーマスさんとオリビアさんの言葉に、僕は完全に同意せざるを得ない。
きゃあきゃあ言いながら楽しそうにはしゃぐ弟たちを見て、僕は幸せを噛み締めていた。
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