第31話 突撃艦コンコルディアの世界
皆さま、こんにちは。加藤良介でございます。
いつも私の稚拙な小説にお付き合いいただいて誠にありがとうございます。
今回は「突撃艦コンコルディアの世界」といたしまして。
この小説内の世界観や設定について書かせていただけたらと思い筆を執りました。
本来であれば本編の中に説明文なり会話文の中で展開すべきことではございますが、この小説は基本、会話劇(ドラマCDとかラジオドラマ的なもの)として構成させていただいておりますので、あまりぐちゃぐちゃと設定の説明をするのも野暮と考え最低限度にしておりました。
しかし、読み返してみるとその最低限すら怪しい。
これはいかんと考え、今の時点で私の中にある設定や用語をご説明させてください。
「突撃艦」
ある意味この小説の主人公でございます。
実際の軍用艦艇では存在しない艦種であります。
私の知る限りにおいてこの名称の艦艇が出てくるのは森岡浩之先生の星界の紋章シリーズで主人公たちが搭乗しているのが唯一でございます。わたくしのイメージもこの設定に準拠いたしております。
ただ、砲撃力特化のあちら様とは違いまして、私の突撃艦は雷撃特化となっております。
もう一つのイメージとして旧帝国海軍の特型駆逐艦がございます。
この特型駆逐艦について書きだすと本が一冊出来ますので軽く流しますが「小さい船にたくさんの武器を積もうぜ」的なものとお考え下さい。
大人気ゲーム「艦隊これくしょん」で言えば島風(艦隊型駆逐艦の決定版と言われた艦です)みたいなものであるとご理解ください。
早い脚、たくさんの魚雷で大型艦を食っちゃうぞ。だけど燃料タンクは小さいから遠くまでお出かけするのはちょっと。装甲?何それ美味しいの?
魚雷のほかに主砲と呼んでいる武器も搭載していますが威力は低く軽巡洋艦の装甲ならギリ抜けるといった性能です。(レーザー兵器か実体弾かで今悩んでおります。すみません)
運用方法といたしましては、6隻で一個戦隊を形成し、軽巡洋艦を旗艦とした水雷戦隊の指揮下で戦います。
艦隊戦の場合。戦列艦(戦艦、重巡洋艦)に先行して展開。索敵、もしくは敵の水雷戦隊の捕捉、撃滅を目指します。ここまでは駆逐艦と同じ仕事ですが突撃艦はここから敵戦列艦への攻撃を狙います。ジャイアントキリングを目指して進むので突撃艦というわけです。ここが森岡先生の突撃艦との一番の違いのような気がします。
砲撃戦特化の戦列艦から激しい砲撃を受けながら突撃するため損耗率の高い艦種になります。
単独での運用の場合は駆逐艦と同じ運用になります。
大体のイメージは掴んでいただけましたでしょうか。
「駆逐艦」
艦隊で一番たくさんいる軍用艦です。
ザクです。ザク。(ジムでもいいよ)
一応魚雷発射管を持っていますが1基から2基程度。
装甲板も申し訳程度にしかついていません。
突撃艦より攻撃力は低いですがその分設計に余裕があり燃費、航続距離、メンテナンス性に優れています。
速度と生産性を重視した設計になっており、哨戒、護衛、救難、連絡などの雑役を担います。それでも艦隊戦では前哨戦や追撃戦で活躍する艦です。当然ながら戦列艦には歯が立ちません。敵の駆逐艦や突撃艦を狙います。
ちょくちょく護衛駆逐艦というのが出てきますが、これは速度も控えめで生産性のみを重視した艦です。この艦は魚雷を積まず。艦隊戦にも登場しません(切羽詰まったら出ますけど)
船団護衛や警備などの後方での任務を主に行っています。
突撃艦との違いはこんな感じです。
「戦列艦」
戦艦と重巡洋艦のことです。
詳しい解説は又にしますが、一つだけ。
この艦種は外交権を有しています。これは旧帝国海軍に準拠した設定でございまして、この艦種の艦長は出先の国で文字通り外交交渉ができます。突撃艦や駆逐艦はこの権限を持っておりません。カルロがリボニアで行った行為は正式にはアウトです。(相手が国ではないのと緊急事態ということでごり押ししただけ)
旧軍では駆逐艦の艦長は艦長とは呼ばれずに駆逐艦長と呼ばれ戦艦や巡洋艦のそれとは明確に区別されておりましたが、この小説では一括りに艦長としております。
「エスペラント級突撃艦」
カルロたち第54突撃水雷戦隊が使用している最新型突撃艦になります。
従来の突撃艦との最大の違いは魚雷発射管が2基から4基と倍増していることであります。また、新型の大型魚雷「10式量子反応魚雷」(旧帝国海軍93式酸素魚雷がモデルです。この魚雷は他国の物に比べ高威力、高速、長射程そして雷跡が見えない最強魚雷)搭載できる唯一の突撃艦です。
従来の突撃艦の二倍以上の攻撃力があります。
魚雷発射管を増やしたことにより艦が大型化し、それに合わせて高出力の大型ジェネレータを4基搭載しています。
これにより高速、重火力を実現した連邦軍の次世代型突撃艦です。
反面、従来の突撃艦に比べ大型化しジェネレーターも新型のため安定性に欠けます。簡単に言いますと弾に当たりやすく、すぐにエンジンが壊れる艦です。そして最大の欠点がこだわった設計による生産性の低さから来る。予備パーツの不足です。
シビックとシビツクタイプRとの違いみたいなものですかね。(余計にわかりにくいか)
別に壊れてもいいんです。予備パーツがあれば。壊れた部品を取り外して新しい部品に変えれば修理したことになります。ですがエスペラント級でこれが出来るのは、精鋭の親衛艦隊所属の艦だけでして方面軍は壊れた部品を修理して使うのが日常になっております。
そのため辺境のナビリア星系ではエスペラント級の運用は限定的になっています。
ぶつちゃけ配備されても困る。メンテナンスできる整備士も限られている。
某米帝様は先の大戦で修理可能な艦載機を海に放り込んで後方から新品を受け取っていたそうな(そら、負けるわ)
「突撃水雷戦隊」
突撃艦のみで構成された水雷戦隊です。
軽巡洋艦や駆逐艦と一緒になると呼称は水雷戦隊に変わります。
「魚雷」
ぶっちゃけて言うとでかいミサイルです。
この作品内では小さい弾頭の飛翔体をミサイル。でかい弾頭の物を魚雷と呼びます。
ですのでミサイルより強力という設定です。基本的に両者に違いはありません。私が魚雷と呼びたいだけでございます。すみません。
「反応弾」
はい。出ました反応弾。もうお分かりかと存じますが「核爆弾」を極めて上品に、かつ超時空要塞的に解釈した呼び方でございます。
使い方は現在と同じく、ある空間を無条件に吹っ飛ばす弾でございます。人だろうが惑星だろうが艦隊だろうが巨人だろうが関係ありません。問答無用に吹き飛ばします。この作品でも使用をためらう兵器となっております。禁止はされておりません。(今とおんなじ)
「潮流」
この小説では宇宙空間にも海水の様に流れがあるという事になっております。
恒星から飛んでくる太陽風や重力波、ガス帯といったオーソドックスなものの他にダークマターにも流れがあるということにしてください。(実際にあるかもしれないじゃないか)
これらのエネルギーの流れに乗って艦を航行させております。
コンコルディアが戦闘中にウィングを展開していますがこの流れを上手く掴むための装置になります。
「機動兵器」
戦闘機のことですがMS的なものも一緒くたにしてこう呼びます。
ガンダムやマクロスとの違いは艦艇より遅いということです。(サラミスのエンジンでガンダムに追いつかれる訳がない。あっ、言っちゃった)
その為、接近戦しかできません。
艦艇同士の戦闘で進路変更を繰り返し減速している戦場でしか役に立ちません。
加速、減速、旋回性能で艦艇に勝ります。
この作品ではあくまで補助兵器という扱いになります。
ただし接近戦は強いです。
「スペンサー」
連邦軍が運用している機動兵器です。
形状は戦闘機型になります。
昔のミリタリーに詳しくない人が隼も烈風も紫電改もまとめてゼロ戦と呼ぶように連邦で最もポピュラーな戦闘機です。
イメージとしてはF-14トムキャットになります。
航空戦、対艦攻撃、大気圏突入機能、大気圏内戦闘が可能なマルチローターになります。基本は単座型ですが、複座型、3座型など用途によってバリエーションが多彩にあります。
変形はしません。大気圏内では翼が可変します。
「航路」
宇宙空間に航路なんてあるのか。好きな空間を最短で進めばいいじゃないかということでございますが、先に述べたようにこの世界では潮流があります。航路というのはこの潮流をうまく利用できるエリアということになります。
この流れを利用すると船の速度が上がり燃料消費が抑えられます。遠回りになっても結果的にはお得なルートになります。もちろん使用しなくても問題ありません。
「相対性理論」
すべてのSF作品に正義の鉄槌(現実)を与える神の法則。これをきちっと守れる作品なんてあるのでしょうか。(昔読んだことがあるような気がするが)当然ですがこの作品でも守れません。無理です。不可能です。挑戦する気にもなりません。許してください。
物体は光の速さを超えられません。(あー聞こえない聞こえない)
ワープ?できませんよ。数学的に(ピーッピッヒュー 口笛)
地上では10年たったけど、この船では15分前の出来事なんだ(どうやってストーリー展開すりゃいいのさ)
ガンダムはサラミスより遅いとか言っておいてこれだよ。
以上になります。
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