掃き溜め
高津すぐり
夜雨
「明けない夜はないよ」って
無責任な時計が叫ぶ
まるで誰も彼もが
朝を待ち望んでいるみたい
僕が何もしない理由は
それが正しいと思うから
君が殻に籠る理由は
それが必要と分かるから
闇は 闇は 温く
君をそっと匿ってみせた
だけど いずれ 夜は
また明けてしまうのだろう
だからまた戻ってきてね
都合のつく時でいいから
「止まない雨はないよ」って
晴れ間に居る画面が歌う
だけど誰も彼もが
雨にも救われてきたみたい
僕が目を細める理由は
それが正しいと思うから
君が涙流す理由は
それが必要と分かるから
雨は 雨は 温く
君をそっと包んでみせた
だけど いずれ 雨も
また止んでしまうのだろう
だからまた戻ってきてね
その扉は重くても
君は分かっているはずだよ
都合のつく時でいいから
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