第12話 夢 (優衣視点)
その日、朝から頭が痛かった。登校しようと思ったのだが、連に連絡するとすぐに体温計を持って部屋に来てくれた。
体温を測ると三十七度五分だった。
それは頭が痛いはずだ。
「学校には俺が報告してくるよ。」
二分ほどすると報告を終えた連が部屋に戻ってきた。
「今日は俺も休む事にしたから。俺の事は気にしないでゆっくり寝ててくれ。」
連はほんとに優しい。このさり気ない優しさにいつも助けられてるなー。
そんな事を考えていると、連は冷えピタや濡らしたタオルなどを持ってきてくれた。
冷えピタは貼った瞬間は冷たいと思ったが、徐々に慣れていった。
「ちょっと近くのスーパーに買い物に行ってくる。優衣は何か食べたいものはあるか?」
「.......プリン」
「分かった。お昼はお粥でいいか?」
「うん。」
「何か困ったことがあったらすぐに電話してくれ。」
そう言うと連は急いで外に出かける準備をし、買い物に出かけた。
静まり返った家で私はもう一度目をつぶった。
段々と意識が遠のいていった。
ふと気づいたら、私は小学校だと思われる施設の前に立っていた。
すると、私の横を手を繋いで楽しそうに歩く二人の小学生が見えた。
それは私と連だった。
そして、その瞬間にこれは夢であり、私の過去の記憶なんだと気づいた。
二人について行くように教室の中に入ると日付が書いてあった。それを見て私は思い出した。
この日は私が、、、、、。
二人が席に着いたあと少ししたら授業が始まった。
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