第57話

「ねえ、これって何て読む?」そう言って、彼女は「11」と書かれた紙を見せてきた。

「もちろん、『じゅういち』だよ。」

「嘘つき!」

「え?」

「あなた、この前はこれを『ごじゅうご』って読んでたじゃない!」そう言って、彼女は時計を指差した。

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