第9話 『念話』は良いな!羨ましいな!
アリーシャは族長室から転移し、
【ニースギルド情報管理室】にて、別の仕事を任されていたアリーシャの秘書である。
ドリアード族の女性を部屋に入るなり大声で探し出した。
アリーシャ「ニア!ニアは居るか!」
管理室に数十人のエルフやドリアード族が作業していたが、アリーシャの登場と急な大声に皆ビックリし、作業の手を止めてアリーシャの声がする方へと向く一同。
ニア「はいは〜い!ここに居ますよぉ〜」
リアリナと同じく薄緑の髪をフワフワとなびかせながらピョンピョンとあまり飛べてない脚力で存在をアピールしてる
その時、形の良い程よい大きさのムネがぷるんぷるんと揺れていた。
アリーシャ「おお!そこか!
緊急招集だ!急ぎ総長全員を
会議室に集めてくれ!
招集内容は「暁の時」だ!!」
ザワザワ
職員エルフ女1:えぇ!?
職員エルフ女2:本当なの!?
職員男エルフ1:でも、あんなアリーシャ様初めてだぞ?
職員エルフ女3:やはりあの閃光はその兆しだったのかしら、、
職員エルフ女4:しかしもう、、
職員エルフ女5:ようやくか!
職員エルフ男2:嘘だろ!?
職員エルフ女6:あの魔力波もそうなの!?
いつもは冷静な管理室の職員であるエルフ達は
アリーシャの「暁の時」の言葉に様々な言葉が飛び交い騒然となる。
ニア「は、はい!
了解です!」
慌てたようにワタワタ視線を彷徨わせていたが、ゆっくり深呼吸した後に、静かに椅子に座ると高速に両手を動かし、目の前にあるモニターに何かをもの凄いスピードで打ち込んでいく、その際手元を見る事なく目を瞑り何やら呟やいていた。
ニア【アリーシャ様より緊急招集
招集内容は「暁の時」
総長及び各秘書は至急
ニースギルド本部ダブルオー会議室
に来て下さい】
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ドリアード族の種族技能
ドリアード族は同じドリアード族とはどんなに離れていても必要に応じて同時に何人でも念話で情報を共有出来る技能を持っている
その為、エルフ族やそれ以外の種族達のサポートを任されており、この様な緊急時でも時間差無く連絡出来る上に誤認や伝達不足の心配無いので、ドリアードは性格や見た目の差はあれど、能力の信頼度はどの種族からも信頼されている。
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アリーシャ「頼んだぞ!
私は会議室で待機してるから
ニアも連絡済み次第来てくれ!」
それだけ言ったアリーシャは転移陣でその場から消えて行った。
ニア「分かりました!、、
って聞いてないわね、、」
【あ、リアリナ様からだ、ふむふむ
え?防壁?結界?ミカゼ様の?
作戦参加人数はドリアード2万人!?】
(あのリアリナ様が
そこまでするなんて、、コレは
【本物】なんでしょうねぇ、、)
さてと、後は、
よろしくお願いしますね!」
各総長の秘書ドリアードに念話で連絡を済ませ、素早くモニターに打ち込んだ内容を近くの職員にその後の仕事の引き継ぎを完了させたニアは、ゆっくりとした動作で転移陣に向かって行った。
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