お題「好きであることを願った」

流星雨の夜、私は彼を想って願い事をした。

好きであることを願った。

私を、ではない。彼の想い人が、だ。

彼に好きな人がいるのは知っていた。

叶わない恋であると、身を引くのだ。

なればこそ、彼にこそ幸せになってもらわないと道理に合わないではないか。

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