ブラックボックス4

カニとカマキリの対峙!ツボミは一部始終をみて怪物の両手が危険であると察した。「ですわ!あなたが最近の怪物騒ぎの元凶ですね!」ツボミは叫んだ!


「てめーは……」怪物が喋った!十メートルを超えるアームヘッド以上の大きさを誇る能異頭ノイズが喋ったのだ!「あのときの!てめーのせいで!」空間そのものを震わせ呪詛めいて言葉を発した。まさにノイズのようなその不気味な言葉にツボミは怯んだ。


あれは知性なき怪物ではない。世界を呪う歪んだ何か、あるいは異星からの侵略者を思わせた。いずれにしろ理解などできそうもない。暴力が通じるだろうか?ロボット兵器で駆除できる概念なのか?


あのまま怯えて地の果てまで逃げた方が良かったのではないか?ツボミに後悔と恐怖の支配が迫ろうとした。否!自分と繋がるμT -SCSSORBUSTERの意思が奮い立たせる!ふと能異頭が破壊した街並みが目に入った。


悪を許さない!だから私はここにいる!マカネについてきたのもそのためだ!許すまじダイセン!許すまじカマキリの化け物!「傷付けてくるものは傷付けられる」マカネの言葉が想起される!相手は次元の違う存在ではない!


「おらあああああっっ!」μT -SCSSORBUSTERが能異頭を殴りつけた!「そういえば!私を知ってるような物言いでしたけど、どちら様でして?」

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