店員庇って殺されたら強盗犯の赤ん坊に！？

第1話 事件

いつもと変わらぬ1日。そのはずだった…。

この日、昼食用の弁当を買いにコンビニに寄った。

定番の焼肉弁当と果汁100%のジュースを一緒に。

精算しようとした時にレジから怒号が聞こえた。

「おい！店員さんよ、レジの金だせ！チンタラやってたらこのナイフで殺すぞ？」

コンビニ強盗だ…とすぐに察知。

店員がこっそり通報したのかパトカーらしきサイレンが遠くから聞こえた。

「おい、てめえ！警察に通報したな？」

と店員さんに向かって吐き、店員さんをナイフで殺そうとする勢いだった。

その姿を見て、自分は店員さんと強盗の間に割って入った。次の瞬間。

「痛っ！」

強盗犯のナイフが下腹部にしっかりと刺さっていた。

この時「あー死ぬのか…」と思いながらその場で意識を失った。

その後、駆け付けた警察が救急に連絡し、近くの病院に緊急搬送されたが搬送先の病院で「死亡」と宣告され20数年の人生に幕を閉じた。

逮捕された犯人は警察に取調に「お金目的では犯行に及んだ訳では無く、とにかく誰でもいいから殺して快感を味わいたかった。本当は店員を殺したかったが邪魔者が入ったからそいつを先にやった。」と供述している。

誰でも良かったのに、店員を殺したかったという供述に矛盾があるがそれは本人(犯人)しか真相は分からない。