TIME LIMIT タイムリミット

君は学校にいない。入院しているから。


君がいない学校で過ごしているうちに私の中の世界はがらっと変わった。


君がいない学校はどこかものたりなくて、あれだけきらきらしていた学校が黒くよどんでいるように見えた。


私のそばにあの明るい君がいたから。

いつも笑顔で人好きのいい君がいたから。

私の世界はきらきら輝くようになったんだ。



いつも休み時間に話していた君。

いつも移動教室の時、一緒に移動していた君。

当てられた時にハキハキと発言していた君。


そんな当たり前だと思っていた君をまた見ることができますように。


君の余命がなくなりますように。


私と同じぐらい生きられますように。


こうやって願っても無駄だって分かっているのに。


君は余命宣告されて余命2か月なのに。


それでも、願わずにはいられない。


私の中で、君はかけがえのない存在だから。


私は君がいないと駄目だから。


今の私に出来ることは願うぐらいしかないから。


自分の大親友が死んでしまうと知っているのに。


私はどれだけ無力なのだろう。


なんでこんなにも何も出来ないんだろう。

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