TIME LIMIT タイムリミット
君は学校にいない。入院しているから。
君がいない学校で過ごしているうちに私の中の世界はがらっと変わった。
君がいない学校はどこかものたりなくて、あれだけきらきらしていた学校が黒くよどんでいるように見えた。
私のそばにあの明るい君がいたから。
いつも笑顔で人好きのいい君がいたから。
私の世界はきらきら輝くようになったんだ。
いつも休み時間に話していた君。
いつも移動教室の時、一緒に移動していた君。
当てられた時にハキハキと発言していた君。
そんな当たり前だと思っていた君をまた見ることができますように。
君の余命がなくなりますように。
私と同じぐらい生きられますように。
こうやって願っても無駄だって分かっているのに。
君は余命宣告されて余命2か月なのに。
それでも、願わずにはいられない。
私の中で、君はかけがえのない存在だから。
私は君がいないと駄目だから。
今の私に出来ることは願うぐらいしかないから。
自分の大親友が死んでしまうと知っているのに。
私はどれだけ無力なのだろう。
なんでこんなにも何も出来ないんだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます