103日後に生き返る猫
結城藍人
100日後に死ぬ猫
『100日後に死ぬ猫』という漫画が話題を呼んだ。
平和に暮らしていた野良猫たちの縄張りを奪おうと野犬の群が襲ってきて猫たちを一日に一匹ずつ殺していく。100日後には野良猫たちは全滅してしまう。
この危機的状況に立ち上がった野良猫たちのリーダーの黒猫は自分よりも大きくて強い野犬に智恵と勇気と師匠の老猫と共に編み出した必殺技で立ち向かい、一日一匹の野犬を倒していく。
この漫画に日本中が熱狂した。最後はどうなるのか、大勢のファンが最終回を楽しみにして待った。
そして、ついに100日目、野犬のリーダーの白犬と対峙した黒猫は、そこで白犬から野犬たちが野良猫たちを襲った理由を聞かされる。彼らもまた住む所を奪われ、野良猫たちの縄張りを奪わないと生きていけなかったのだ。
互いの群の生存をかけて戦った二匹は、相打ちとなる。黒猫は最後に「俺たちは殺し合うのではなく話し合うべきだったんだ……」とつぶやいて斃れた。
この最終回に全日本が涙した。感動の渦が日本中を巻き込んだ。
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