悪行
恋をするなんてものを
僕は信じていなかった
恋とはただの精神の高鳴りで
本能的なつまらない波風
そんな風に信じていたんだ
あの人の瞳を見つめたとき
僕は悲しいほどに引き込まれる
あの人の美しさに壊れるくらいに支配される
僕は気持ち悪くて仕方がない
悲しいくらいに統御されない
自分の心というものを
それを受け入れた自分自身というものを
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