戦国志

夜神 颯冶

─うつしよ語り─

 

 

 

     戦国時代と呼ばれた昔。



     日本はもとと呼ばれ、


 

 各地かくちで大小様々さまざま紛争ふんそうえなかった時代。






暗黒時代とも言えるこの時代、

もとは各地で、豪族ごうぞく,士族と呼ばれる、

様々さまざまな勢力に分断ぶんだんされ争っていた。


これを現代社会の国際紛争こくさいふんそうに置き換えた場合、

様々さまざまな国が利権を求め争うのに似ている。 


そう戦国時代を見るとき、

現代社会の縮図しゅくずが見えてくる。  


ただしそのスピードは昔のせんごくじだい何倍も速いが。


近年きんねん、中国が突然近代化を始めた時、

日本の成長期を驚くほどなぞっているのに、

驚かされる。



戦国日本の高度成長期、工業が急速に発展はってんし、

工業排水こうぎょうはいすいの増加にともない、

水俣病みなまたびょうなどの病気が蔓延まんえんした事は、

日本人の記憶にまだ新しいだろう。 


中国も同じように工業汚染が蔓延まんえんし、

コピー商品が蔓延している。



その後の人口増加バブルをてバブル崩壊、

驚くほど中国は数年で、

この経過けいかをまるで辿たどように、

日本の歴史をなぞっている。


そして今現在、

これを書いている西暦2018年現在、

世界は混沌こんとんの紛争ラッシュの中にある。


イスラム国が世界の人々を人質に、

人質ビジネスを始めた時代、人質ビジネスは、

何もこの時代の専売特許せんばいとっきょではなかったのを

ご存じだろうか。


日本が日の本と呼ばれ、

戦国時代と呼ばれた時代、

日本でも普通に人は売買されていた。


その用途ようとは様々で、

大名家だいみょうけではおもに政治利用され、

同盟と言う名の従属じゅうぞくいたり、

見せしめに殺すことも日常的にあった。


これ以外にも普通のたみの場合は、

戦争で負けた国の人が奴隷どれいとなって

売買されるのは当たり前にあった時代である。

 


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