第24話 涙 ―"I'd like to be here with you."―

 ベッドに横になり、ぼんやりと二段ベッドの上段を見つめる。

 そこに何時も寝ている相方はまだ来ていない。中間試験の『異形』戦を終えたばかりだというのに、今日も遅くまで『第二の世界』での訓練に精を出しているらしい。

 カナタは「彼らしいや」と心中で呟き、それから枕元のスマホに手を伸ばした。

 SNSアプリを開き、相手がまだ起きていることを期待して「通話」をタップする。

 ほどなくして、応答。


「あ、もしもしカナタくん? 君のほうから電話かけてくるなんて、珍しいね。どしたの?」


 普段通りのハキハキした喋りのマナカに、寝起きではなさそうかとカナタは安堵する。

 だが、ふと思い立って電話を電話をかけたものの、話す内容は何も考えていなかった。

 

「え、えっと……何となく、話したくなったんだ。あ、相部屋の人、起こしちゃったりしてないかな……?」


「大丈夫だよー。彼女、今お風呂入ってるし。気兼ねなく話してよ」


 弛緩した声に、顔は見えずとも嬉しがっているのが伝わってきた。

 本当に分かりやすい人だ。誤魔化すことなく好意をぶつけ、カナタの心をくすぐってくる。


「きょ、今日はありがとう。き、君が皆をまとめてくれたおかげで、僕らは一つのクラスとして勝てた。早乙女くんも、風縫さんや冬萌さんも、君を褒めてたよ」


「え、ホント!? 私なりに精一杯やったつもりなんだけど、認められて良かったー!」


「て、テンション高いね」


「だって、しょうがないじゃん! ホントのホントに嬉しいんだもん。まさかあの孤高のレイ先生が褒めてくれるだなんて、感激!」


 大きな戦いを終えた後だからだろうか、彼女はいつにも増して明るかった。

 基本無口なカナタはそのハイテンションに辟易しかけるが、


「ぼ、僕だけが褒めてたとして、おっ同じくらい喜んだ?」


 と、日頃なら絶対しないような問いかけをしてしまった。

 一拍、間が空く。

 何か不味いことを言ったかな――とカナタが焦り始める中、少し潜められた声でマナカの返答が来た。


「当たり前じゃん。というか、もっと喜ぶかもしれない。もちろん、皆に言われても嬉しいっちゃ嬉しいけど、カナタくんがナンバーワンだから」


 ドキドキ。そんな胸の高鳴りを窺わせるような、浮ついた声音。

 カナタはパジャマの上衣をまさぐって、自分の胸に直接触れてみた。

 ドキドキ。リアルに感じた早まる鼓動の音。――きっと、同じだ。


「ね、ねえ、マナカさん。僕、あの力がちょっと分かった気がするんだ。や、矢神先生とも話して、情報を共有した。も、もしかしたら、前みたいに『暴走』して君を傷つけてしまうかもしれないけれど……それでも、僕はこの力を抱えて進もうと思う」


 共に行くならば、知ってもらわなくてはならない。知らせずに傷つけたり、怖がらせたくはない。

『暴走』の危険性も承知の上で、銀髪の少年はこの力と共に歩もうと決意していた。

 彼女に電話したのも、深層意識でそれを伝えたいという思いがあったからかもしれない。


「その力は『異形』と戦うのに――私たちの理想にたどり着くために、必要になるんだよね」


「う、うん」


「だったら、文句はないよ。もし君があの観覧車の時のように暴れだしても、私が止めてあげるから。だから安心して、カナタくん」


 マナカはカナタの力によって起こる全てを受け入れる覚悟を、彼に示した。

 最初は打算で声を掛けた彼女も、今ではすっかり彼のことが本気で好きになってしまっている。パイモン戦の際もカナタへ叫んだことではあるが、ロジックではない自然と湧き出た感情がそうさせたのだ。

 マナカは契約者として野望を達成するまでの付き合いに留まらず、女性として彼の側にいたいとどうしようもなく思う。

 しかし、彼が女性に対して何らかのトラウマを抱えていることに気づいているマナカは、いきなり彼の心の壁を踏み越えるつもりはなかった。


「……君と一緒にいる。私が君を支えてあげる。君を、一人にはさせない。仲間たちと君を繋ぐ、くさびになる」


 自分が長けている部分を踏まえて、少女は決意を表明する。

 少年に足りない部分を補うのが、彼女の役割。純粋なパイロットとしての実力以外の部分で、できることをやっていくのだ。

 愛情も、信頼も、全ては行動の結果としてついてくる。彼に真剣に告白し、その答えをもらうのも、その努力の後で良いだろう。何せ、学生生活はまだ始まったばかりなのだ。


「あ、ありがとう、マナカさん」


「うん、こちらこそ。……あ、そうだ! この前――確か【ラジエル】と【メタトロン】をお披露目した日だったかな、カナタくんの家に行ってみたいって話、したでしょ」


「そ、そうだっけ? ご、ごめん、ここ最近忙しかったから……」


「まあ私も今の今まで忘れてたんだけどね。今度の日曜日、遊びに行ってもいいかな? 試験も終わったし、ちょっとは息抜きできるでしょ」


「お、OK。あ、でも、僕の部屋、『レジスタンス』の研究所の一室なんだよね。だ、だからまず、君が入っていいか聞いてみないと」


「だよねー。じゃあ私も入って良さそうだったら、知らせてくれる?」


 ひとまずそう約束して、それから一言二言、他愛もない話をする。

「カナタくんとお家デートできるかもしれない!」と内心でウキウキするマナカは、名残惜しく思いながら彼との電話を終えた。

 カナタもスマホを枕元に放り、ベッドから抜け出して水を飲みに冷蔵庫へと足を運ぼうとすると――部屋のドアが開く音が鳴った。

 同室のレイが帰ってきたので、とりあえず出迎えに行く。


「お、おかえり」


「何ですか、気持ち悪い。いつもはわざわざそんなこと言いに来ないでしょう」


「そ、そういう気分なの。……お、お疲れ、早乙女くん」


 マナカと電話した時の気分が尾を引いているのか、カナタは柄にもなく人と喋りたくなっていた。

 その様子に本気で引いているレイだったが、「お疲れ」と言われて無視するわけにもいかず、「どうも」とだけ返す。

 金髪の少年の目元にはクマが出来ており、顔色はあまり良くない。日頃の寝不足と試験での疲労が相まって、そんな形で現れていた。


「だ、大丈夫、早乙女くん? なっ何か、かなり疲れてるように見えるけど……」


「君に心配されるいわれはありませんよ。多少の疲れに屈するボクではありませんから。もっと強く、君に頼らずとも戦えるように、ボクはこれまで以上に訓練に精を出さなくちゃいけないんです。寝る時間も午前中の座学の時間でさえも、返上したいくらいですよ」


 充血した目でカナタを睨み、彼の胸を突き飛ばして玄関から廊下へ進んでいくレイ。

 押された胸に手を当てながら、体勢を崩して壁に背を預けるカナタは声を投げかけた。


「っ、待って、早乙女くん。そ、そういう考え、危ないよ」


「承知の上です。実力も余裕もある君には分からないでしょうけれど、今のままでは『足りない』んですよ。ボクが君のように強くなるには――君との差を埋めるには、ひたすらに訓練を重ねるしかないんです」


 ある種の強迫観念に駆られているレイは、廊下の途中にあるバスルームへのドアを乱暴に開ける。

 帰ってきてシャワーを浴び、それから寝る。そんな彼のルーティンに、カナタは邪魔をした。

 閉ざされようとしていたドアノブを掴み、強い口調で言う。


「き、君が思ってるほど、僕は完璧じゃない。パ、パイロットとして自分が優れているのは否定しないけど、そっそれはあくまで『異形』との『一対一』を想定した場合に過ぎない。なっ、仲間全体を指揮して戦うなんて、僕には到底できないよ。き、君には君の優れた点がある。でも――む、無理をして身体を壊せば、その才能を活かす機会はついえてしまうかもしれないんだ」


 パイロットの命は、健康は、何よりの資本だ。これが正常に保たれなければ、『レジスタンス』も『学園』も瓦解する。

 自分のことしか見えていないレイへ、カナタはその前提を改めて突きつけた。

 だが―― 


「うるさいなっ……そんなの、知ってますよ! でも、ボクは悔しくて――君には偉そうな口を利きながら、結局は君に頼るしかない自分の弱さが、無性に悔しくて……何もしないでいると、自分で自分を絞め殺してしまいたくなるくらいに、弱い自分が憎くて……!」


 だから一日も休みなく、睡眠時間を犠牲にしてまでも訓練に没頭している。

 失った仲間との思い出が、死んだ姉の亡霊という虚像が、少ない睡眠時間の中で夢に現れ、彼を責めるのだ。

 ――二度と逃げるな、二度と仲間を失わせるな、と。

 拭っても拭っても落ちない血糊のような念が、彼を縛って離さない。


「さ、早乙女、くん……!」


 カナタは後悔した。レイが苦しんでいることに早く気付けなかったことを。

 人との触れ合いを極力拒んで生きてきた自分に何ができるかは、分からない。だが、マナカやシバマルたちと交流を重ねていくうちに、自分も仲間たちのために動こうと思えるようになった。

 マナカと一度はぶつかって、それから彼は他人を少しずつ信じてみようと変わっていた。

 レイは既に、カナタにとって大切な者の一人になっている。信頼する仲間、高め合うライバル、時には自分を叱咤してくれる先生のような、自分を守ってくれる兄のような――尊敬できると様々な点から思える人物なのだ。

 

 ――だから、手を差し伸べる。あの時、マナカがカナタへの想いをぶつけたように、カナタもレイへ願いを伝える。


「さ、早乙女くん! ぼ、僕は君が好きなんだ。失いたくない人だって思ってる! そ、それは、僕が君が無理するのを止める理由として、間違ってないはずだ!」


 正しいか、間違いか。レイの行動の指標であるそれを持ち出して、カナタは訴えた。

 大切な人を失いたくない――常にその思いを抱えているレイに最も効くのはこういう言い方なのだと、判断して。


「つ、月居、くん――」


 そう言われて拒めるわけがなかった。自分が姉や仲間たちに向けていた感情をそのままぶつけられて、彼が揺れ動かないわけがなかった。

 ドアを閉めようと引っ張っていた力が緩まる。

 好きだと、失いたくない人だと言われて、レイは心の底から嬉しいと感じてしまった。

 しかし――死んだ仲間たちは、自分だけ逃げて生き延びたレイの安らぎを許さないのではないか。そんな思考が首をもたげ、彼の心を鎖で縛る。

  

「…………あれっ……ボク、なんで……」


 視界が奇妙にぼやけている。声が嗚咽混じりに震えている。

 その顔をカナタに見せたくなくて、レイは彼に背を向けて俯いた。

 初めてだったのだ。あの『異形』から逃げた日以降、誰かに好意を向けられたのは。

 自分がいなくなっても誰も悲しまない。そう思うがゆえに、倒れるリスクも構わず戦い続けられた。しかしその呪縛は今、解かれたのだ。


「さ、早乙女くん……! だい、じょうぶ……?」


「ば、馬鹿カナタ。今は、放っておいて、ください」


 怒鳴りたいのにできないレイは、罵倒しながらカナタを遠ざけようとした。


「ほ、ほっとけないよ。と、とにかく部屋に行こう。そ、そんな状態じゃ何しでかすか、わかんないし」


「ボクの言うことを聞けないなんて……本当に、馬鹿」


 そう言いつつも、レイは自分の手を引くカナタを拒絶しなかった。

 ベッドの隅に腰掛けたレイの隣に座り、カナタは彼が泣き止むまで静かに待っていた。

 とめどなく溢れる涙を金髪の少年は拭いもしない。ただ情動に任せ、胸の奥底に堆積した辛さを洗い流すように、頬にしずくを伝わせる。

 長い、長い時間が過ぎた。壁掛時計の秒針が時を刻む音と、徐々に収まりをみせているレイの啜り泣く声だけが聞こえる中、カナタはぽつりと呟く。


「ひ、人ってなんで泣くんだろう。どっ、どうして、涙が流れるんだろう」


「……知りませんよ、そんなの」


「き、君にも知らないことがあるの?」


「当たり前でしょう。僕は全知の神様じゃありませんから」


「ぼ、僕も同じだよ。知らないことも、できないことも、いっぱいある。で、でも……そ、それでいいんじゃないかな。僕らは神様でも、アニメのヒーローでもない、ただの人間なんだから」


 穏やかに微笑む。相棒の横顔を見つめると、その涙はもう止まっていた。

 レイは上体を後ろに倒し、ベッドから足だけ投げ出して寝転がる。そのままもぞもぞと布団に潜っていく彼は、つっけんどんな口調でカナタに言ってきた。


「何だか動くのも怠い気分なので、今日はここで寝ます。君は上で寝なさい」


「え、う、うん。分かったよ。じゃ、じゃあ、お休み、早乙女くん」


「……待って」


 カナタが梯子はしごに足を掛けたところで、レイが彼を呼び止める。

「何?」と返す銀髪の少年に、レイは消え入りそうな声で一つ、頼みごとをした。


「……し、下の名前で呼んでください。ボクも、君を名前で呼びます。だから……お願い、カナタ」


 頬を赤らめて上目遣いに頼み込んでくるレイに、カナタは不覚にもどきりとさせられてしまった。

 ――そういえば最初は女の子と間違えたんだよね、などと振り返ってから、カナタは長めの前髪を弄りつつ言った。

 友達と少し打ち解けた夜に終止符を打ち、新しい朝へ進むための一言を、噛み締めるように。


「お休み。――レイ」



 その翌日の夜のこと。


「あの日の夕方、カナタくんと少し話しましたよ。色々と話が弾んで、俺も博士との昔話なんか喋っちまいましたが……彼、お父さんの話が聞けて嬉しそうでしたよ」


 矢神キョウジは『レジスタンス』本部内のカフェにて、月居カグヤが設けた談話の席に着いていた。

 カナタについての報告のための「定例会」。月イチで開かれているこの会は、本日で三度目だ。


「ソウイチロウさんの? ……今はいない人の話をしても、しょうがないでしょう」


「随分と、ドライなんですね。彼にとっての父親、貴女にとっての夫だというのに」


「研究室や教室にこもりきりの貴方には、分からないでしょう。私はね、人の死を何度も何度も見てきたのよ。それを一々思い出して泣いていたら、キリがないわ」


 それを聞いて、無遠慮な発言だったとキョウジは思い直す。

 謝ってくる彼にカグヤは「いいのよ」と断り、言葉を続けた。


「涙一つ流さない。どれだけの兵が死のうが、顔色一つ変えない『冷血』女。私が陰でそう揶揄されていることも知ってるわ。でもね……それでもいいの。私は『個人』ではなく『象徴』だから。反撃に臨む人類の、結束の証だから」


 それを貫き通すのがどれほど過酷な道であるのか理解した上で、彼女は涙を捨てたのだ。

 強い決意を宿した眼差しでキョウジを見据えた彼女は、訊ねる。


「で、カナタの『力』については?」


「ああ、それなんですが……彼が『異形』を喰らい、その力を奪えるというのは確定的ですね。クラスでの総括の際の彼の話と併せて考えると、奪った力を『使う』のは非『暴走』状態でも可能。『喰らう』段階を非『暴走』状態で行えるかは、未検証です」


「推測が事実として認められた、それだけでも十分よ。彼が力を使いこなせるようになれば、我が『レジスタンス』にとって大きな進歩となる。今後も観察を続けて」


 報告を受けて満足げなカグヤに対し、キョウジは判然としない面持ちでいた。

 彼が何故『力』を得たのか、その力の原理は何なのか、――キョウジには聞きたいことがまだ多く残っていた。

 だが、込み入った質問は彼の立場では許されていない。あまり核心に近づきすぎると、「処分」されるリスクもある。それに、彼の本当の目的に関しても察知される恐れがある。


「了解です。……では、そろそろお開きにしますか」


 残り少なくなったコーヒーカップを軽く揺らしながら、キョウジは言った。

 常ならば「そうね」と答えるはずのカグヤは、しかし、腕時計に視線を落としたまま動こうとしない。

 何かを待っているのか、とキョウジが感づいたその時。

 彼も知っている少女の声が、ふと耳朶を打った。


「こんばんはー、月居司令、矢神せんせー。今日はお呼びいただきありがとうございまーす」


 白髪赤目の小柄な少女。『レジスタンス』エースパイロットの風縫カオルが、にこやかな笑顔を浮かべて彼らのテーブルの側に立っていた。

 

「し、司令。これはどういう……?」


「あれ、せんせー何も聞かされてなかったの? 『報連相ホウレンソウ』は大事ですよ、司令」


 目を丸くするキョウジを横目に、カオルはカグヤに呆れ顔を向ける。

 最高司令と相対するには不相応な表情のカオルにヒヤヒヤさせられるキョウジ。そんな彼に、カグヤは眼前の少女を改めて紹介した。


「彼女は風縫カオル。知っての通り、風縫ソラの妹だけど……学園内に忍ばせた、私の協力者でもあるの。矢神くん、あなたは彼女と手を組んで、カナタの『力』の発達を促進させるよう尽力しなさい」


 キョウジは知らないことであるが、中間試験でレイの【メタトロン】に細工を施したのはカオルであった。

『レジスタンス』の秘密部隊が作り出した「パイモンが用いたウイルス」のコピーを感染させ、レイを妨害する。その狙いは、味方の危機を演出することでカナタを『力』を使わざるを得ない状況まで追い込むことだった。

 差し出されたカオルの小さな手を、キョウジは恐る恐る握る。

 少女と教師の密約はここに交わされた。それを傍目にカグヤは、息子とその相棒の少年へと思いを馳せていく。


機動天使プシュコマキアとして現在選ばれたのは、カナタとレイの二人。【勤勉】を司る【ラジエル】と、【純潔】を司る【メタトロン】――この二機だけでは、パイモンのような新型の『異形』が出現した時に対処しきれない。やはり、残る五機のパイロット選定も急ぐべきなのだろうけれど……)


 白髪の少女を一瞥しつつ、カグヤは内心で呟く。

 次の新型機パイロット候補として司令に目を付けられている少女は、彼女の内心を知ってか知らずか微笑むだけであった。 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る