一章 屋敷での激動
プロローグ
「………やっぱ、やるしかないのか。」
ハルタはまだ使える左手で地面に落ちていた木の枝を掴む。
先端が尖ってて人を殺せそうだな。
荒い呼吸をしながら、ハルタは枝の先端を自分の喉に向ける。
怖い。でも誰かを失う方がもっと怖い。
お人好しで素直で、そして臆病なアリルを–––大切な人を護る為に、ハルタは覚悟を決め、決心するように言葉にする。
「俺がお前を救ってやる」
臆病なアリルを外へ連れてってやる。
ハルタは木の枝を喉に突き刺す。
喉に激痛が走る。
痛い。でも、躊躇いは無い。
さらに奥に突き通し喉から大量に血を吹き出す。
「ハルタ!!?」
大切な人の声が聞こえる。悲痛に満ちた声だ。
待ってろ。
俺が必ず救ってみせる。
今度は心に誓い、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます