第32話 左手
それはまるで
左手でする自慰行為。
もどかしくて
イライラして
全く満たされない。
夜の闇に紛れて
朝の光に刺されながら
帰宅した7時前。
シャワーを浴びながら
泣くのだ。
嗚咽と共に
不快な香りを吐き出しながら。
3時間寝よう
また
仕事だから。
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