第9話〜かんさつ日記⑨
◯月◯日(◯)
◇◇◇
リトの怪我はすっかり良くなった。
今ではロッキーと一緒に部屋の中を元気に走り回っている。
たまにすべって転ぶ。
ふと思った。
リトはどこから来たのだろう?
◇◇◇
テレビとかでたまに小人とか、座敷童子とか、不思議な生き物について特集をやっている。
あれは全部が全部、創作ではないのだろうか?
小人、リトという実物がいる以上、公になっていないだけで小人を始めとした不思議生物たちは身近にいるのかもしれない。
こうやって人間の元で生活する、保護されているといったことは以前にも、もしかしたら今でも良くあることなのかもしれない。
物語みたいに心が綺麗な人じゃないと見えない存在ってわけでもないみたいだし。
◇◇◇
リトにも仲間や家族がいるのだろうか。
普通に考えたら、今の警戒心もカケラも無いリトが一人でやっていけるとは思えない。
いや、それはうちに来てからか。
今でこそロッキーと駆け回り、ホームズと昼寝でゴロゴロしてるけど、うちに来たばかりの頃は本当に怯えていた。
それはカラスに襲われたからではなく、人間に捕まってしまったからだったんじゃないだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます