内定ブルーの話

私は今就職活動中であり、内定を3つ持っているのだが、そのうち1つを本日辞退することにした。あとの2つについては、1つは6月第一週、もう1つは6月第三週が承諾期限となっている。今日辞退する企業と、6月第三週が期限な企業はまだよい。




だが、6月第一週が期限となっている企業について、内定を承諾しようか迷っている。つまり、そこで働きたいと思っているが、決断できずにいるのだ。




まずやっていけるかが不安だ。とても不安だ。プログラミングなんて実は不向きなのかもしれないし、その会社であまりに辛くて心身を壊す可能性だってなくはない。ベンチャーだから忙し過ぎて休めないかもしれない。一人客先常駐もあり得るし、一人プロジェクトのプロジェクトマネージャーを1年目からやることになるかもしれない。




その会社は50名程度の小さな会社なので、つぶれないかが不安だ。それに現代、「大企業=安定」が崩れてきていることも事実としてはあるが。




あと、親に対して少し申し訳ない気持ちがある。良い大学に行かせてもらったのに大手企業でなくてごめんと。安定的な企業でなくてごめんと。

そもそも「良い大学→大企業」という私の認識は、自分の大学からそうなる人が多いからという理由だ。他の人と自分を比べるからこうなっているともとれる。

そんなに迷うなら親にどう思っているか聞いてみればいい、というのはごもっともなのだが、何か気が引ける。そういう大事な話をするのって気が引けるんだよな。特に父親には無理。




「まだいい企業があるのではないか」と悩む人は多そうだが、ここに関しては私は「今受けている企業の中でいい企業があったらどうしよう」と思っている状態だ。この先新たに見つけるということはもういいかな、と現時点では思っている。だからここに関しては実はそんなに悩んでいない。




そもそも自分の性質がわからないというのもある。

私は性格診断をすると「保守的な人」などと診断される。それは一理ある。トラブルは大分嫌いだし、変化も怖がるタイプである。クソ真面目でもある。大多数の人と同じ道を歩みたいと思うことも多い。

しかしそれと同時に、自分の望みとして「人と少し違う人間でありたい」というのがあるし、「(あまりにレールに乗った人々をみて)つまんねー」とか思う。日々刺激がほしい、何かしたいという気持ちは意外と強いし(実際行動に移すかは別)。だからベンチャー企業のフリーで柔らかくてとがった雰囲気が好きだと思ったりするのだ。大企業のシステマティックな部分にも良い点はあるが…ちょっと冷たいなあと思ったりするのだ。ああ難しいな。

つまり、私のこれまでの行動傾向としては、(その行動結果に対する快不快も含め)保守的とも革新的ともどちらともとれるようなものたちなのだ。

あ、この話長くなりそう。また別のところでしよう。




一度きりの人生だから好きなことをやればいい、やってみればいい、失敗してもいいというのもその通りだと思うが、そこで私の保守的スイッチが入ってしまうとまた困るんだよな。ああどうしよう。




こういうのを俗に「内定ブルー」っていうらしい。いや、正確には「内定ブルー」は承諾後の話のようだが。名前も性質もマリッジブルーみたいだ。




そんな風に悶々と考えていたらアルバイトの時間になってしまったので、行ってまいります。

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