「わかってはいるけど」 2017年2月19日(妻より)

例えば、宇宙人の友達ができて、一緒に遊んでたとして。


その子が投げたボールが顔に当たって鼻血が出たとき。


宇宙人:あ!どうしたの!?鼻から体液が出てるよ!? 


自分:これは、鼻血というもので、何かぶつかったりして鼻の血管に傷がついて出るものだ。じきに止まるから心配はいらない。でも、こういうときは、謝るものだ。

と説明したとして。


宇:ゴメンね!すぐに治るなら良かったね!あ、ところでそのTシャツに描いてある動物は何?僕の星にも似たようなやつがいてね~(べらべら)


ハルを叱ったりすると、こんな気持ちになる。

うん、わかるよ。文字通りに受け止めるとそうなるよね。

でも、こっちがどうして怒ったり悲しんだりしてるのか、そういう感情とか温度は全然伝わらなくて。

疲れるし、むなしくなることがある。


スペクトラムだから、空気を読めとか、そういうことは難しいんだろうね。

年齢的にもまだ無理なのかもしれない。

感じる力は弱くても経験を積めば、いわゆる「ふつう」の感覚もある程度は身につくんだろう。

経験を積ませるためにも、丁寧に説明すべきだってわかる。


でも。でもね。

こっちが疲れてたり、イライラしてたり。ハルも疲れてたり。

すると、なんかボディブローのようにじわじわダメージが積もっていく。

子育てしてる人は誰しもあることなんだろうけどさ~。

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