「ダウン症 中1女子の場合」 2016年12月2日

ナツの定期診察で遺伝科へ。


順調に成長しているとのこと。

歯が生えるのは、もっとも個人差が大きいところなので、あまり気にしなくて良いとのこと。

貧血は、一応もう一度血液検査をして確かめるとのこと(結果待ち)。


この日は、ハルの見送りをして、ばあばを駅まで送ったその足で(車だけど)病院へ行った。

30分くらい早く着き、身体計測もさっさと済ませたのだけど、診察がものすごく混んでいて90分も待たされることになる。


遺伝科なので、遺伝子が通常とは異なる人たちが来院していて、診察室前の椅子には、ダウン症の子だらけ。

男の子も女の子もいるし、高校生くらいの子もいた。

その中の女の子、かのんちゃん(仮名)、がなっちゃんに興味をもち、たくさん話しかけてきた。


『赤ちゃんかわいい〜』とかのんちゃんがなっちゃんの方を見ていると、なっちゃんがスマイルを返したのが始まり。


『ママはいないの?』

「お母さんは仕事に行ってるよ」

『何の仕事してるの?』

何と言ったらいいか迷うが、本当のことを言う。すぐに話題は変わり、

『赤ちゃんは何年生ですか?』

と聞かれる(笑)かのんちゃんのお母さんが、

『学校に行ってるわけないでしょ(笑)』

と突っ込む。仲良し親子。

「1歳だよ」

『へぇ〜、1歳なんだ。かのんは中学1年生だよ』

「そうなんだ、高校生くらいかと思ったよ」

『どこに住んでるんですか?』

「○○区だよ」

『私も○○区です!』

『今日の夜ご飯は、魚を焼いたのを食べるの。何を食べるんですか?』

「う〜ん、何にしようかな〜。まだ決まってないんだよね〜」

『お昼はかっぱ寿司に行くの!』

「へ〜!いいなぁ〜。」

と、ものすごく質問された(笑)

『赤ちゃんはなっちゃんって言うんだよ』

と教えるが、

『あかねちゃんは・・・』とか、『さつきちゃんは・・・』 とか、間違えまくる。


途中で何年かぶりに顔を合わせたお医者さんの名前も思いっきり間違えていたし、この手のことは苦手らしい(笑)


「かのんちゃん、お友達たくさんいるでしょう?」

と聞くと、

『うん、たくさんいるよ!10組の〇〇さん、△△さん、□□くん、・・・』

と5、6人の名前をあげていく。

もちろん、おじさんにはわからない人たち(笑)


とにかく明るいかのんちゃん。

お母さんも明るく、娘が太っていることを気にしていると笑って話していた。

ダウン症の子は、滑舌が悪く、コミュニケーションがうまくないことも多いと聞いていたけど、こんなにコミュニケーションができる子もいるのだな。


さて、なっちゃんはどんな子になるのでしょうかね。

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