第十八話 ドンドン ゴン、、ガガ
「えっ?」
「はっ?」
俺と神田の声が重なった。
俺は、自分の耳を疑った。
そして神田の方をチラリと確認すると神田も俺と同じでびっくりしている。
クラスに一瞬の沈黙が起きる。
「答えはこの後教えて欲しいな、、、、、待ってるよ神田さん」
そう言って彼は、教室を出て行った。一応授業は5分程残っているのだが、、
「うん、うん 生徒のアオハルを応援するのも先生の役目よね!」
妙に張り切っているが、先生 多分違うぞそれ。
こうして残り時間は、自由時間になった。
クラスの面々は、先程のイケメン爽やか委員長の公開告白に驚いっている様子だった。
正直、これは俺も予想できない展開だ。
「飯田くん 急にどうしたのかな?」
「最近、神田さんっていろんな人からチヤホヤされてて、うざいよね」
「わかる〜 それな〜」
スクールカーストtopグループは、わざと神田に聞こえる様に大きめな声で話している。
ほんとに気持ち悪い奴らだ。そして、今の会話が耳に入ったであろう神田は襲いかかって来る悪口に耐えきれず、机に伏せて泣き出してしまう。
「wwww まじで泣いてるんだけどw」
「きも〜」
「机がかわいそうなんですけど〜」
さらに追い討ちをかけ続ける女子達。ここまで神田を貶しているのは嫉妬からだろうか。いずれも黙認できる行為ではない。少し身を削って止めてみるとするか。
「あのー 龍馬の元カノさん 写真撮っていいですか?」
「はっ!? 何言ってるの! 気持ち悪いんですけど、、 しね」
「そうですか、、、じゃあまた2人の時にお願いしますねぇ〜にや〜」
我ながら気持ち悪くできたと思う。カーストtopグループの話題は気持ち悪い俺に移った。
良かった 良かった? あれ、これ全然良くないよな。
神田を守れるなら俺の権威ぐらい捨ててやる。って言っても元から権威なんて俺にはないからマイナスゼロだ。むしろお得だ。
俺が我に帰った時には神田の姿は教室にはない。どこかで心を落ち着かせているのだろうか。あいつに親身になってくれる人がいたらもう少し展開が変わるのだが、、、、、
とりあえず、手は打っておこう。
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女子トイレの一番端で私は泣いていた。
また中学の時と同じだ。
「はぁ 結局何にも変わってないじゃん私」
ちっぽけで、無力な自分に嫌気がさしていた。結局は修一くんの優しさで立ち直れていた気になっていただけ。私は何も克服できていない。
さっきの涙も少しくらい修一くんが助けてくれるかなーと淡い期待を持っていた自分が醜くすぎて悲しくなって来る。
普段は仲良くしてくれる子もこういう時には助けてくれない。まあ 当たり前か。自らクラスのtopを敵には回さないよね。
「つらい」
自分の気持ちを正直に言葉にしてみる。
やっぱり私って修一くんに必要とされてないのかな。
ガッタン、、ゴト ゴンゴン
ドンドンドドdんdのdんdんdのどどんどんdんdんど
なに、このホラゲーみたいな扉の叩き方。しかしその後にかけられる声は鈴の様に穏やかで、落ち着く声音だった。
「いらしゃるんですよねー」
扉の前で、誰かが読んでいる。でもこんな泣き顔見せたくない。無視したが、ノック音は鳴り止まない。
「もう 漏れてしまいそうです、、」
漏れる、、、?この子は単純にトイレがしたいだけなのだろうか。
でも4つも個室があれば満室なんてことあるのかな?
「他のところは空いてないの?」
「あなたの後でなきゃダメなのです」
え この子サラッと恐ろしいこと言ったよね。
私の後じゃなきゃ、、、、、変態だ。
こっわ 絶対開けないと決意する。
しばらく、耳を澄ませていると壁をよじ登る音が聞こえて来る。
ガック ゴン ドンドン ずるずるー
あっ 落ちた。
ドン キュキュ ゴン
また登って来る。なんで私の個室に入りたいのだろう。検討もつかないよぉー。
どうしようと、上を見上げた頃にはもう遅かった。人、、人影が、、、、
私は思わず目を閉じる。怖い、、、誰なの、、、、、、、
「相談を受けにに来ました。私の恋のライバルさん」
「えっ?」
見上げた先にいたのは、私の恋のライバル柑奈咲 麗奈だった。
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あとがき
読者の皆様、すんごぅーいお久しぶりですね。ブレックファーストです!
最近、投稿できていなかった理由です。それは学校が再開されたことが挙げられます。私は東京の学校に通っている高校1年生です。新しい生活が始まりました。
うちの高校は偏差値が70近い、いわゆる進学校?みたいなものです。
私は頭がいい方ではないので、授業についていくのも大変です。予習、復習は欠かさずにやらないと落ちこぼれてしまいます。
そして、予習、復習に時間を割いてしまったところ更新速度が落ちている現状です。しかし勉強の息抜き程度に連載も頑張ります!
前置きが結局、言いたいことはこうです。
土日どちらか更新
定期テスト近くになると近況ノートにてお知らせ
ハート、フォロー、星は作者のモチベにつながりますのでどうぞ宜しくお願いします!
では、また
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