第8話 星乃が叫びたがってるんだ
今日の日奈子はとてもワクワクしていた。
「とりあえず落ち着け、日奈子」
「だって今日は涼ちゃんのお家にみんなでお泊まりだよ! オラ、ワクワクすっぞ!」
おっとそのセリフは、七つのボールを集める、主人公ではありませんか?
「どう? 似てた、えへへ。」
似てたと言われてもね。
「まあまあじゃない?」
それはそうと今日は俺の家に日奈子、七瀬、水島、星乃が泊まりに来る。
なぜこんな話になったのかというと。
「ねぇ、日奈子ちゃんたち明日何か予定ある?」
なぜそんなこと聞くんだ姉ちゃん?
「私は予定ないよお姉さん!」
「私は大丈夫ですよ、先輩」
「私も全然大丈夫ですよ〜」
「私も大丈夫」
それを聞いた姉ちゃんが不敵に笑いだす。
「ふっふっふ、みんなオッケーね、なら明日お家に泊まりに来なさい!」
「「「「「えっ!」」」」」
何を言ってるんだこの人は!?
「待ってよ、姉ちゃん! みんな予定はないと言ったけど家に来たいとは言ってないよ!」
「別に大丈夫よね、みんな?」
そんな訳あるか。
「やったー!涼ちゃんのお家にお泊まりだー!」
日奈子、お前はそうだろうな。
「藤宮君の家にお泊まりか、なかなか興味深いな」
あら、そんなに興味あります、七瀬さん
「男子の部屋に一晩、想像しただけで、ぐふ、ぐふふ」
水島、君は来ない方がいいと思う
「藤宮の家に泊まるの嬉しい」
星乃、なぜ嬉しがる? てかそんな訳あるか…
そして今に至る。
「今日は何して遊ぼうかな。バ◯ドリ!の◯菜ちゃんみたいにルンルンだよ!」
すごいルンルンだな日奈子。本当、バ◯ドリ! の◯菜ちゃんみたいに。するとチャイムが鳴った。
「みんな来たかな?」
俺が玄関を開けると。
「今日はよろしく頼む、藤宮君」
「今日はよろしく、ぐふふ」
妄想がお早いこと水島さん
「藤宮、今日はたくさんアニメを持って来た、一緒に観よ?」
袋パンパンに入ってるな。 何日泊まる気なんだ。
「オススメは、心が◯びたがってるんだだよ」
まさかその袋の中そういう奴のオンパレードなんじゃ?
「成◯ 順ちゃんがとても可愛くて。あ、でも、あの日◯た花の◯◯を僕達はまだ◯らないとかもいいよね」
まぁ、あ◯花はいい作品とは思うけどさ。
「そ、そうか、まぁとりあえず上がってよ」
「お邪魔するよ、藤宮君」
「男の子の部屋に男の子の部屋…ぐふふ」
今すぐ返そうかな。
「…お邪魔します」
なんかさっきより元気ない?
俺はこの時思いもしなかったまさかあんなことになるなんて…
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