11月9日・11日・12日

 眼が覚めた。枕時計が「朝の8時」を示していた。台所に行き、湯を沸かした。昨夜、帰路の途中にある手作りパン屋で買ったチーズパンを齧りながら、熱いやつを飲んだ。窓外に理想的な空が展開していた。

 食後、身支度を整えた。自室を出て、コインランドリーへ向った。到着後、空いているマシンに数日分の衣類を放り込んだ。

 帰宅後、バルコニーに脱水ものを吊るした。台所に行き、二杯目を淹れた。飲みながら、現代教養文庫の『火吹山の魔法使い』を再読した。ゲームブックである。まったく懐かしい。その最盛期を俺は体験しているのだ。


 今日の午後は、遊びに夢中になり、時の流れを完全に忘れてしまった。気がつくと、夜の9時になっていた。コンビニに行き、食べものと呑みものを買った。自宅に戻り、熱めのシャワーを浴びた。居室に行き、愛機を起動させた。セルバンテスを呼び出し、バーバリアンの編集をやった。

 第77打「活劇女優」を投稿した。休憩後、おもむろに日記(つまりこれ)を書き始めた。早いもので、今回が百回目である。ここまでおつき合いいただいた方に最大限の感謝を捧げます。これからも、御愛読をお願いします。


♞今宵の酒は焼酎の水割り。酒肴は豆腐とおでん。飯は豚の味噌焼き弁当。


 職場到着。広場に行き、入金機に買物カードを挿し込んだ。今週分をチャージしてから、売店に入った。窓際の卓席に朝食を運んだ。ガラス越しの風景を眺めながら、菓子パンを食べた。

 ラジオの電源を入れた。コーヒーを飲みながら、情報番組を聴いた。話題は「遠隔共食について」であった。孤独や孤食をどうしてそんなに嫌うのか、俺には理解できない。一人の方が気楽でいいじゃないですか。我が感覚はさておき、この共食なるものに、幾つかのプラス効果があることは確かなようだ。


 食堂に行き、Aランチの食券を買った。今日のAは肉と野菜のすき焼き風。小鉢はジャガイモとベーコンを炒めたやつ。カウンター席の隅に座り、食事を始めた。飯より先にオカズが消えた。味噌汁をぶっかけ、ザバザバと体内に流し込んだ。あまり他人に見られたくない姿である。

 休憩場所の長椅子に座り、舞台裏おもて収録の「演劇界の知られざる仲間たち」の続きを読んだ。まことに興味深い内容。大変参考になる。読後、目蓋を閉じた。眠りの滝壺に自ら飛び込み、HP回復に努めた。


 帰りの電車の中で、同書収録の「闇も創る舞台照明」を読んだ。下車後、改札を抜け、電話をかけても支障がないところまで歩いた。家に戻り、天気予報を聴きながら、腕立て伏せをやった。風呂場に行き、温水を浴びた。

 最近、守宮(やもり)を見かけなくなった。当家に飽きてしまったのか。あるいは、冬越えの準備でもしているのか。消息は不明である。


♞今宵の酒は「かのか」の水割り。酒肴はコンビニおでん。飯は幕の内弁当。


 昨夜、メクるの閉鎖が本式に(?)決まったことを知った。ある程度、予想はしていたとは云え、それが現実になってみると、やはり相応のショックを受ける。今の俺は、怒りと寂しさが入り交じった奇妙な気持ちである。


 帰りの電車の中で、舞台裏おもてに収録されている『「どん底」の始まりから終りまで』を読んだ。面白かった。地元駅到着。下車後、改札を抜けた。家路の途中、公園近傍の弁当屋に電話をかけた。反応あり。

 自宅に戻り、ラジオを聴きながら、腕立て伏せをやった。風呂場に行き、温水を浴びた。体を拭き、服を着た。居室に行き、愛機を起動させた。メクるとセルバンテスを呼び出し、日記の転載を行った。終了後、これを書き始めた。


♞今宵の酒は缶入り酎ハイ。酒肴は中トロと小松菜の煮物。飯は海苔弁当。

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