雲仙普賢岳【平成つれづれ物語より⑥】

火山の噴火というものは年にたくさん起こっている。

浅間山、霧島連山、桜島、いったらきりがないぐらいに火山がある。日本の早朝的な山富士山も火山だ。江戸時代に大噴火したという話だから、あの山もいつ大噴火してもおかしくないだろう。

噴火の中で思い浮かぶのは、雲仙普賢岳の噴火と大量の土石流。多くの人の命を奪った噴火だ。最近、その特集をテレビで見て、初めて知ったことがある。それは、報道の人が多くなくなっているらしいということだ。まさか、土石流が襲ってくるとは思っていなかったのだろうか。結構噴火口近くまでいっていたらしい。逃げる間もなく巻き込まれて亡くなったということ。

その中で亡くなった報道記者が残した映像が公開されていた。

本当にぎりぎりまでとっていた映像。土石流に巻き込まれるその瞬間まで写っており、飲み込まれると同時に映像が切れた。なんと記者魂だろうと思った。命よりも報道を優先したのだろうか。自然の恐怖を甘んじていたのだろうか。

報道関係ではないにはわからない。

その後、私は雲仙普賢岳の河口へ何度かいったことがある。

あそこからマグマが噴き出したかと思うと恐ろしい。人間なんて一瞬で跡形もなく消し去られるだろう。そんなことを考えると恐ろしい。

確かに自然の恐怖を知らせるのも大事だ。けれど、だからといって命を犠牲にする必要はない。とにかく命あってこそ後世へ伝えられると思う。

もし、いまあの土石流をまじかで撮影するとしたら、やはりドローンなどを使うのだろうか。




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