リボンの付録

女の子たちの大概が通る道『少女漫画雑誌』

大概の女の子たちは“りぼん”か“なかよし”か“ちゃお”のいずれかだ。

 そのほとんどの買う目的が付録だったという話はよく聞く。

私の場合は付録よりも中身だった。

 りぼんに載っていた話は必ず全て読んで、気に入ったものだけは単行本を買うといった具合だ。だからといって、付録を無視するわけではない。付録もちゃっかり遊ぶし、気に入った付録はとっていたりする。まあ、大人になったらいつの間にか捨てられていたりするけどね。

でも、いまだに残っているものはあった。

それはなぜかルーズリーフに張りまくったシールと、小説のネタと下手な絵を描いたノートだ。もう破れた箇所もあって、表紙と中身が切り離されかけていたりしたものだから修正して、いまだに保管。久しぶりに開いてみると、自作イラストの上にタイトルとあらすじというか作品の紹介らしき文章。しかも20文字もないものだから、なにを書こうとしていたのかさっぱりわからない。

どうやら恋愛物を書こうとしたのだとだけはわかる。


 


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