これも抜粋してみた鬼の語源

同じ本を抜粋してみました。



鬼の語源 


 『鬼ハ物二隠レテ顕ハルルコトヲ欲セザル故二、俗二呼ビテ隠ト云ウナリ』


   現代の漢字辞典、漢和辞典の原点といえる『和名類聚抄わみょうるいじゅしょう』では『鬼』を和名で「於爾おに」としていた。または「おぬ」とよぶこともある。それがなまって「おに」となったという説が有力。

   隠でわかるように当初は姿・形のよくわからない異界の存在、死者の霊魂や災厄をもたらす悪神的なものを「おに」としていた。


  「鬼」という文字がはじめて登場したのは『出雲国風土記』であったが「おに」と呼んでいたかは不明。

  『日本書紀』では、鬼魅おに鬼神かみと読み、『万葉集』では醜いという意味でしこと読ませている。

  さらに、『和名類聚抄』では、瘧鬼えやみのかみ邪鬼あしきもの窮鬼いきすだまと読ませている。



鬼は長い間、「もの」「しこ」「かみ」「おに」と読み分けられていた。


『日本霊異記』や『今昔物語』においては、鬼を「もの」と「おに」に読み分ける方向性ができる。


「もの」の場合は、目に見えない正体不明な霊的存在

「おに」の場合は、現在の鬼の姿に近、目に見える存在を表現するときに使う。


歴史の中でいろいろな呼び方があるんですねえ。

現在は鬼は「おに」といいます。そのイメージは頭に角。青や赤の肌色。

腹巻してパンツして、手には金棒といったところでしょう。

節分なんかでよくみる姿のイメージですね。


「もの」はいわゆる「モノノケ」のこと。一反木綿とかぬりかべもその中に入るのかなあ?あとは死んだ人間魂とか。そんなことを考えてます。



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