63. Eurovision Song Contest 2023 準決勝2の感想
今年も無事開催されているEurovision Song Contest 2023。早速準決勝2(Second Semi-Final)が楽しかったので、以前こちらの記事で取り上げたアーティストを中心に感想を走り書きしたいと思います。
57. Eurovision Song Contest 2023 注目しているアーティストたち
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/16817330654393463811
● 日程
準決勝1 CEST 2023年5月9日 / JST 2023年5月10日
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/16817330657068190848
準決勝2 CEST 2023年5月11日 / JST 2023年5月12日 👈本記事はここ。
決勝 CEST 2023年5月13日 / JST 2023年5月14日
※全て開始時間はCEST 21:00 / JST 4:00
【 準決勝2の感想 ※登場順 】
前々から気になっていたアーティストや、今回ライブを見て気になった楽曲を取り上げました。
※決勝進出が決定したアーティストには✨を付けていますので、ネタバレ注意。
● Reiley "Breaking My Heart"(デンマーク)
先述の記事「注目しているアーティストたち」で、マルタ共和国とデンマークは曲調が似てるね〜と挙げた彼。ライブで聴くと演出が変わるからか、そういう印象はなくなりますね。
カメラ目線が多いのは、YouTubeやテレビの視聴者に訴えるには効果的だと思うけど、会場で見てる人は楽しいのかな? なんて思いました。
● 幕間
MCの背後で楽しそうにしているDaði Freyr御一行を私は見逃しませんでしたよ……。夫婦楽しそうで何より。永遠に幸せでいて……。
● Theodor Andrei "D.G.T. (Off and On)" (ルーマニア)
見た目のポップさに反して、ハスキーボイスのギター弾き語り始まり、その後もハードで切ない歌いっぷり。ピンクの外装が可愛いアイス屋さんに入ったら、中が場末のバーだったみたいな感じ。かっこいい楽曲と歌声にびっくりしました。
あと、登場ムービーでビートルズ要素が出て来たのは今回が初?
● Gustaph "Because Of You" (ベルギー)✨
ピンクを着る男性3人目。なんとなく色味も似たピンクですし、メンズで流行ってるかな。
ハイトーンボイスで歌い上げる、80年代のダンスミュージックっぽさがあるポップス。会場の盛り上がりがとんでもなくて、楽しい気持ちになりました。音楽っていいな〜!!
決勝進出が決まった時、彼が両手で顔を覆って泣いていたのがとても印象的でした。決勝でも楽しい音楽を!
● Andrew Lambrou "Break A Broken Heart" (キプロス)✨
今年の甘いマスク担当……と申し上げるのは失礼かもしれませんが、この甘いマスクと筋肉質な体躯からハイトーン&パワフルな歌声が出るというのはそれだけでかなり強い。
登場ムービーでもステージでもタンクトップだったのは、腕を出すのが好きなんでしょうかね。
● Diljá "Power" (アイスランド)
なぜ雪が残る滝のそばでバーベルを笑顔で持ち上げる……? 楽曲が"Power"だからかな……?
こんなの見せられたら好きになってしまう。やはり北欧の人の雪偏差値の高さには驚きます。(彼女は理学療法の学生で、クロスフィットのアスリートでもあるそうです。)
ムービーではもこもこの衣装だった彼女、ステージでは肩パッド強めのメンズライクな銀色スーツ。座り込んだり転がったり駆け回ったりと、よくその動きでそのパワハルな歌声が保てるな…と感動しました。
● 幕間
突然のLuke Evansにびっくりしてしまいました。彼は『美女と野獣』ガストン役でもお馴染みの俳優さんなので、ご存じの方も多いのでは。
● Victor Vernicos "What They Say" (ギリシャ)
なんで私は事前にこの曲を聴いてピンと来なかったんだろう? と思うほど好みの声色でした。こういう籠り気味だけど芯がある声色、聴き心地が良くて。曲調や音の作りから、なんとなくBastilleを思い出しました。
● Joker Out "Carpe Diem" (スロベニア)✨
私のユーロヴィジョン2023は彼らの楽曲から始まりました。
この今時のレトロ感がある、正統派インディーロック……。たまらないですね。あと、こういうライブで珍しいくらいベース強めの調整なのも嬉しかったです。
彼らの衣装がクドいくらいにサイケな60~80年代風なのも、インパクトある仕上がりになってましたね。また、全員が舞台慣れしてて、カメラ目線のウインクをはじめとする表情の作り方や会場の煽り方、演奏中の振付が戯曲的で小気味よかったのも印象に残りました。会場・YouTubeやテレビ両方の観客の視線を意識していたように思います。
準決勝1で応援していたバンドが決勝まで進めなかったことが多かったので、彼らが決勝進出出来たのは本当に嬉しいです……!
● Teya & Salena "Who The Hell Is Edgar?" (オーストリア)✨
待ってました、Poe Poe……!
彼女たちが登場してから楽曲が終わるまで、会場の盛り上がりと一体感は最高潮! といった感じでしたね。赤・白・黒を基調としたステージ、タイトルにもあるエドガー(・アラン・ポー)の顔を使った演出……。痺れました。
この楽曲の歌詞については、Webサイトwiwibloggsの記事「“Gas station champagne is on me” — Teya & Salena satirise the music industry in the “Who the Hell Is Edgar?” lyrics」で詳しく取り上げてくれています。ただのお気楽女の子デュオの踊れる曲じゃないんだよ、というのがわかって本当にいいです。
きっと決勝へ進んでくれると思っていたのですが、やっぱり決まるとめちゃめちゃ嬉しいですね。また彼女たちのライブが観られると思うとワクワクします。
● Monika Linkytė "Stay" (リトアニア)✨
歌が……歌が上手い……。最初の一秒で虜になってしまう歌声。 オレンジ一色のシンプルな衣装で歌い切る姿がかっこよかったです。メロウながらも力強い旋律が心に染みました。そこまで派手な演出があるわけでもなかったのに、どうしてこんなに心に残るんだろう……ありがとう……。
【 準決勝2を振り返って…… 】
今回は、ジェンダーに対する先入観を越えた衣装やメイクをしている出場者が印象的に残っています。
インターバルアクトのBe Who You Wanna Be "Medley"も、「MCの女性3人が機械を通してドラァグクイーンになる」といった趣向のステージで、ドラァグクイーン3人を中心にしたパフォーマンスが輝いていました。
もちろん、これまでの男らしさ・女らしさを生かした出場者も素敵ですし、ジェンダーを飛び越えて行く姿もまた素敵……。こんなに魅了してくれてありがとう……。
ユーロヴィジョンは色んな国が参加するので、各国のお国柄で表現の幅は変わると思います。でも、最終的には「アーティストが自分や楽曲をどう見せたいか/どうありたいかを実現出来ること」が一番だなあと思いました。
【 今後のEurovision2023 】
ひとまず、準決勝2はここまで。今後出場するアーティストの中で特に注目している人たちはこちら。
● Remo Forrer "Watergun"(スイス)
● Noa Kirel "Unicorn"(イスラエル)
● Loreen "Tattoo"(スウェーデン)
● Käärijä "Cha Cha Cha"(フィンランド)
● Joker Out "Carpe Diem"(スロベニア)
● Teya & Salena "Who The Hell Is Edgar?"(オーストリア)
● Lord Of The Lost "Blood & Glitter"(ドイツ)
そして、決勝では2021年のアイスランド代表、Daði & GagnamagniðのフロントマンDaði Freyrがパフォーマンスをするのも楽しみです。
決勝はいよいよCEST 2023年5月13日 / JST 2023年5月14日ですね。最後まで楽しんでいきましょう!
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