支配者

 僕の支配者が何を思ってこうするのかなんて、僕じしんにとっては関心の外。

 いつでもそうだ、いつも、全部受け容れたらいいだけだ。弟たちの場合とは違って、彼を疑わずにいられているじぶんはなんて運が良く幸せ者なんだろうかと、毎夜、毎朝寝床で僕は顔がにやけてきてしまう。朝からじぶんで自分の顔にパンチを見舞わなきゃいけない時だってあるくらい。






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