第10話 超人の運動能力

街に向かう二人


ナレク 「夢の世界なのに疲れるし、腹は減るし、街に全然つかねーしよぉ。。。とにかく何か食えるもん見つけて飯にしよーぜシャロン!」


シャロン 「確かに普通の世界となんら変わらないわね。ご飯ねぇ。。沢はあるから水はあるけどあれじゃぁ魚もいないわね。どーするの?」


ナレク 「獣を狩ろう!」


シャロン 「狩ろうって罠でも仕掛けるわけ?」


ナレク 「いや、シャロンはアセンションしてすぐだからわからないかもしれないけどアセンションした後の変化で見えるものが変わったのは言ったけどよ運動能力も少し変わってんだよ」


シャロン 「大事なことを……情報はすぐ教えてよね!変わったってどういう事?私はまだ何も感じないし。詳しく教えて!」


ナレク 「わかった!オレはさソフィアとハッキングするようになったぐらいからもう二度と家族を失わまいとずっと体は鍛えてたんだよ!オレたちは危険なハッキングをしてるわけだしソフィアはAIとしてのルールは完全に破ってるから万が一の時の為に。いつか軍に入るからって嘘ついて"自衛軍"にガキの頃からずっとな。でも東京でルナと契約してからしっかり動いたわけじゃないが変化は実感してる。確実に運動能力が向上してるんだけどまだ少しビビって本気で試してないんだけどな。」


シャロン 「もともと軍で鍛えてもらってたわけだからあなたがここでかなりの動きをしても私信じないわよ?」


ナレク 「いや、ホントなんだって!じゃあよ、たぶん上のあの枝まで届くところ見せてやろうか?」


シャロン 「あれに?高さ9メートルはあるわよ?普通じゃ確かに届かないわね……でもなぜ試さなかったの?」


ナレク 「契約して京都に向かわなきゃいけないしやることがあったからよなんとなくわかったんだ体の変化は。歩いたり少しの動きで。でもあそこまでジャンプできたとしても膝がイカれたら意味ないだろ?」


シャロン 「なるほど。潜在能力の開花を感じたけど元々の肉体がそれに耐えうるか疑問を持ったってことね?」


ナレク 「そんな感じだな!でもユミルのじーさんもこんな能力もってるし弾丸がよけれるって言ってたろ?武流だって只者じゃない!能力も大事だけど自分が何をできるか知っとかないとな!いくぜ!」


ナレクはそのまま力一杯飛び跳ねた


シャロン  「うそ!?」


ナレク 「届いたー!な!?言っただろ??足も!全然平気だ!着地してみる!」


シャロン 「夢みてるみたいって言いたい。。。」


ナレク 「うん!へっちゃらだ!これなら軍で鍛えた技とかも駆使すればクマや虎にだって勝てるぞ!狩すんぞ!」


シャロン 「わ、わかった。なら私は火を起こしたりしとくから狩はお願いするわ!怖いし。」


ナレク 「おう!たのしーやこれ!クマぶっ飛ばしてくる!」




シャロン 「子どもなんだから。それにしても……」


力一杯飛び跳ねてるみるシャロン


シャロン 「凄い!ナレクほどは無理でも3メートルは跳んだ?!アセンションって…これ体感はしたけど全てを証明できるかしら……」


そんなことを考えながら木をくべて火を起こすシャロンそこにナレクが戻ってくる


ナレク 「おーい!シャロン!大物とったぞ!」


シャロン 「?!?!な!ホントにクマを狩ったの??」


ナレク 「ああ!クマに勝ったぞ!というより強くなりすぎだ!2発で仕留めちまったよ!クマが腕振りかざしても普通に止められたしよ!アセンションって本当にすげーや!」


シャロン 「呆れた。運動能力の向上は私も試したし体感したけどだからってクマに挑むって恐怖心とかないのね…。それナレクが捌いてよね!私無理よ!」


ナレク 「なんだそんなこともできないのか!軍にサバイバルとか連れてってもらったからこんなの簡単だよ!」


クマを捌き二人で食事する


ナレク 「美味かったー!!」


シャロン 「はじめて食べたけど本当ね!それにしてもサバイバルね。夢の世界でクマ食べる何て思わなかったわ。」


ナレク 「はは!体やすめたら街向かおう!あと山3つは超えるようだ!」


シャロン 「木に登って確認したのね?3つ…明日中に着くわね!」


ナレク 「だな!」


??? 「キャーーー!」


ナレク・シャロン 「?!?!」


シャロン 「あっちから聞こえた!」


ナレク 「いってみよう!」


叫び声が聞こえた方に走る二人。


シャロン 「早いわよっ!!」


ナレク 「シャロンが遅いんだろ!おいてくぞ!」


シャロン 「ったく!  ナレク!あそこ!」


シャロンの指差す方を見ると女の子が狼の群れに襲われそうになっている


ナレク 「にゃろ!」


ナレクは狼の群れに飛び込むと同時にその内の一匹に蹴りを入れる。

キャンと声を上げながら吹っ飛ぶ狼


ナレク 「もう大丈夫だ!オレに任せとけ!」


ナレクは狼に向かい突進しながら二匹の腹を蹴り飛ばし一匹の頭に思い切りパンチを浴びせる


ナレク 「弱っちいな!ほらしっかりかかってこい!」


と言いながらナレクが構えると狼達はあとずさりしてしまう。

そこで群れのボスが引き下がるような構えを見せた時一匹の狼がシャロンを見つける。


狼のボスは吠えて群れにシャロンを襲うように指示を出し残った狼達はシャロンに襲いかかる


ナレク 「あ!こいつら!シャロン危ない!逃げろ!」


シャロン 「大丈夫よ!私は探偵!なめないで!」


するとシャロンは一匹目の狼に掌底を浴びせ二匹目三匹目の狼のベクトルを利用し木に叩きつける


ナレク 「すげー!それって!?」


シャロン 「探偵だって危険はつきもの。犯人に襲われることもあれば追い詰めてしまって向かってくることもある!だからしっかり体得してるのよ"合気道"をね!」


狼達はたちまち逃げてしまった


ナレク 「へっ!やるなぁ!!イギリスにもあるのか?」


シャロン 「何だってあるわよこれだけグローバルは世の中なんだから!それより大丈夫その子?」


ナレク 「そうだった!大丈夫か?」


??? 「あ、ありがとうございます!助けていただいて!」


ナレク 「いいってこんよ!オレはナレク!あの合気道のねーちゃんがシャロンだ!」


シャロン 「ちょ!やめてよその呼び方!探偵って言ってよね!」


ルナ 「アハハハハ!二人とも優しいわ!面白いし!わたしはルナって言います!」


ナレク 「ルナ??」


シャロン 「バカねー!名前が一緒なだけよ!そのルナとは別人よ!それよりもルナちゃん。あなたどこからきたの?街までは山を3つも超えなきゃいけないし。。民家でもあるの??」


ルナ 「ううん。その街からきたの!洞窟があってそこを抜ければ山を越えなくていいし!」


シャロン 「洞窟??でも一人じゃ危ないわ!私たちも街に行きたいから一緒に行きましょう!」


ルナ 「うん。わかってるんだけどここの山の水は体にいいからママに汲んでいってあげたくて…。」


シャロン 「そっか…なら!私とナレクも手伝うから沢から水を汲んでいっぱいもっていきましょ!」


ルナ 「うん!!ありがとう!!」


ナレク 「へへ!いい子だな!」


シャロン 「ね!じゃその洞窟を通って街に行きましょう!ルナ!街は活気があるの?」


ルナ 「あるよ!みんな良い街って言うよ!魔女はすぐ処刑されるし!とってもいい街よ!」


シャロン 「…魔女を処刑??」


ナレク 「……魔女狩りのことか?」


ルナ 「うん!でも魔女は処刑しないとね!それが神に救われる道。でしょ?」


シャロンはナレクに小声で話す


シャロン 「中世ヨーロッパを想像して。辻褄があうから。あの子には悟られないように口裏を合わせて!」


ナレク 「わかった。」


シャロン 「そうねルナ!良い街でよかったわ!じゃあ行きましょう!」



そして三人は沢から水を汲み洞窟を通り活気あふれる街に向かう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る