秋雨
久方ぶりの雨が 窓を強く打ち付ける
金木犀の花びらを散らし
むせ返る香を洗い流し
あちらこちらに残された夏の気配を
瑞々しい木々もいつの間にか葉を染め
思い想い 朱に黄に
緑眩しかった山までをも
鮮やかに 華やかに
秋色へと染め上げていく
見上げれば落ち葉
足元には葉擦れ 奏でる
瞳を焼くほどだった日射しは何処へか
耳には 遠く微か
波音の代わりに
物静かな 次の季節の足音が聞こえてくるよう
秋雨
激しく けれど短い雨
冬が訪れるまでに
あと何度 降るのだろうか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます