第82話 親友が結婚した。①
それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
---------------------
廣瀬と会ってから1週間経った土曜日になった。
今日は友人の結婚式だ。友人でも一応親友である健のね。実は結婚式の準備自体は大分前から進めていたらしい。ただ俺のを見てからペースを上げて取りかかったため7月半ばに出来たという事らしい。
健の結婚式は割と人を呼んでやっているみたいで、高校の友人から会社の同僚まで合わせて少なくとも100人ほどはいるみたいだ。それに加えて親族もだからとてつもない数である。まあコミュ力高いし顔も良いから交友関係も広いな。
大学生の頃の友人は俺も知っている人は多く、それに加えて横須賀支店時代と現営業第4部の同僚となると半分以上が見知った顔である。まあ大学では顔だけ知っているだけの人が大半だけど。
もちろん彩もいるし、早乙女さんと長友さんもいる。それに何故か白鳥さんまで…… 彩の夫の親友が結婚するから私も参席しないといけないとか言ってたけどそんな事ないと思う…… なんなら健とは1回しか会った事ないはずだし。
それに出席者が俺達の椅子を見てザワザワしている。わかるとは思うが何故か俺達の椅子にはあの美川彩と白鳥美玲がいる…… それに早乙女さんと長友さんも…… 何この顔面偏差値の暴力…… 俺の居場所なさ過ぎないか?
普通なら同僚と友人とかで分けるだろう?いや、まあでもここ全員知り合いだからある意味では合ってはいるんだけど……
『ねえねえ、康太君。私のドレス似合ってる?』
『あ、私のもどうですか!?』
『そうね、私のドレスの感想も聞きたいわ。』
いや、何この修羅場感…… 俺の手に負えない……
誰かを褒めれば誰かに角が立つというどうしようもない状況を乗り切る術を誰か教えてください……
『みんな似合ってると思うよ……』
『康太君、そうじゃなくて誰が1番似合ってると思う?もちろん私だよね?』
『いや、それは違いますよ。私だと思います!』
『私の方が似合ってると思うけど?』
もう勘弁してください…… 周りに見られてますよ……
これが挙式だけならまだしも披露宴でもこのメンツなので先が思いやられる……
すると暫くして挙式が始まった。
健と彼女の晴れ姿だ。健はカッコ良いし、彼女は綺麗だ。それも今までで1番。
それぞれ指輪を交換したり、誓いの言葉を言ったり。そしてキスもやった。
女性陣は祝うのと同時に何故だかうっとりしている。自意識過剰かもしれないが、俺と結婚する事を想像なんてしてないよね、うん…… 彩は未だ会っていない運命の人でも想像しているんだろうか。
そして挙式自体が終わり、次はアフターセレモニーである。俺達は花道を作り、花を貰って新郎新婦が花道に入ったところでフラワーシャワーをやった。
2人の笑顔がとても輝いていて、やっているこっちまで幸せになる。本当に自分の事のように嬉しい。
そして次はブーケトスだ。
『今回のブーケトスですが、幸せのお裾分けという事で未婚、既婚、男性女性問わず皆さま参加してください。よろしくお願いします。』
式場のスタッフから説明があった。なるほど、こうすると未婚の女性が気を使う事もないのか…… 参考になるな。いや、俺にはまだ先のことか。
そして何故か俺の隣にいた女性陣は怖いくらいに張り切っている……
『康太君の為にも絶対取ってみせるんだから!』
『私が取らさせて貰いますよ!』
『ちょっと長友さん邪魔!ここは私の場所よ。』
うん、お願いだから争わないで…… 少し周りも見ているから…… それに俺の為ってなんで!?
まあ周りも周りで盛り上がっているから目立っては無いけど。
新婦が数段上の所に立ち、みんなの後ろを向いた。3人は最前列に陣取っている。かなり頑張ったな……
そしてブーケを投げた……
ブーケは大きく弧を描き、参列者の集団の方へ向かっていく……
ブーケは最前列を大きく越えようとしていた……
ああ、これは女性陣には無理だなと思った。そして真ん中の方へ落ち、みんなが一斉に手を挙げた。
ただみんなが手を挙げてしまった事で誰も取れず、逆に弾いてまた前の方へいった。
そこを彩がジャンピングキャッチした……
え、なんで貴方なの…… 結婚しているから少しは遠慮した方が……
『やった!やったよ、康太君!』
『『ちっ……』』
いや、2人ともやさぐれないで…… それに彩もはしゃぐと俺が恥ずかしいから……
『えっ、えーと、ブーケをキャッチしたのは女優の美川彩さんですね。おめでとうございます……』
スタッフ引いてるよ、彩!白鳥さんは大笑いしてるし!親友なんだったら止めてくれ!
そこから記念写真へと移行した…… ブーケを取った彩と一応夫であり親友の俺は親族の後ろという割と良いポジションだった。彩はめちゃくちゃ笑顔だった……
そして写真を撮った後は、結婚式のメインでもある披露宴が始まる。挙式がメインという人もいるけれど俺はこっちの方がラフな感じで好きだ。
それぞれ指定されたテーブルに着いた。もちろんあのメンバーで……
『美川さん、未婚の方にブーケは譲るべきだったと思いますよ?』
『私もそう思いますね。』
笑顔の2人がキツい言葉を投げている…… 女の戦いは怖い……
『あら、スタッフは皆さん参加してと言ってましたよ?』
ニコニコして勝ち誇ったような感じの彩……
もうやめて、俺のライフはゼロよ!そして白鳥は笑ってないでとめてくれ!
そんなこんなで女性陣がバチバチしながらも親友の披露宴が今始まろうとしていた……
---------------------
幸せ回なはずなんだけどギャグ回になっているような気がするようなしないような……
それでは星とフォローのほどよろしくお願いします(●´ω`●)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます