第33話 お風呂に入った。

 昨日はカクヨムにて約3500pv、なろうでは1万pv超えを果たしました。


 昨日からなろうにて日間ランキングにランクインしておりその効果が如実に表れました。最高は46位でした。カクヨムは41位でした。


 読者の皆さん本当にありがとうございます。


 今後も星やフォローなどをしてくださると執筆活動の励みになりますので是非お願いいたします。


 来週あたりから少し忙しくなるので投稿本数は減らす予定です。申し訳ありません。ただ毎日投稿は心掛けます。1本か2本かは星で判断します。


 ではよろしくお願いします。

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 扉を開けて出てきたのは身体がタオルに包まれている彩だった。


 そりゃタオル巻いてますよね。何も期待してませんよ?ちっともね?


『あんまり見ないで、恥ずかしいから…。』


『あ、ごめん…。』


 彩は身体にさっとかけ湯をして一緒の湯船に浸かった。


 もちろん普通の家の風呂のサイズではなく、2人は余裕で入れるサイズではあったが、それでも同じ湯船に浸かっていることを2人とも改めて認識し、黙ってしまった。


 お互い正面を向いて浸かっており、足の肌が少し触れ合っている。


 お湯とタオル越しではあるが彩の身体を見ていると、やはりスタイルの良さが際立っている。


 出るところは出ているし、凹んでいるところは凹んでいる。


 それに加えてお風呂に入るために髪を結っているが、うなじがまたなんとも言えないセクシーさを醸し出している。


 恥ずかしいがマジマジと彩の身体を見てしまった。


 一方の彩も俺の身体をずっと見ている。


 俺は身長もそれなりだし、適度にマンション内のジムにも通っているのでそれなりに締まっているとは思う。でも女性に見られると思うとなかなかに恥ずかしい。


『あの、康太君。目がエッチだよ…。』


『あ、ごめん。彩もあんまり俺のこと見ないで…。』


『あ、いやジロジロとは見てないよ…。』


『わ、わかった。』


 お互い緊張してカタコトみたいな言葉を話してしまっている。


 やっぱりこういう事はカップルや夫婦がする事であって、ただの知り合い同士がするとある意味では天国だけど、またある意味では地獄である。


 そろそろ耐えきれなくなった俺は湯船から出て、身体を洗おうとした。


 すると彩がまさかの言葉を発した。


『身体洗うんだったら、お背中流しましょうか…?』


『えっ…。』


『2度も言わせないでよ。背中流しましょうか…?』


 国民的女優の美川彩に背中を流してもらえるなんて誰が想像出来ようか。もう心臓がバクバクしている。


『あ、それじゃあお願い…。』


 そうして彩は俺のボディータオルにボディーソープを染み込ませて背中を流し始めた。


 俺は全く後ろを見ることが出来なかった。恥ずかしすぎて顔が多分真っ赤だと思う。決してのぼせてるわけではない。でも多分彩も後ろを見られたら顔が真っ赤になっているんだろう。


『ちゃんと洗えてる?』


『う、うん。』


 そうして背中を洗い終わった彩はさすがに前を洗う勇気は無く俺が洗った。俺も前は流石に無理だ。


 俺達はそこからはほとんど会話が無かった。喋れる雰囲気では無かったと言った方が正解なんだろうか。


 そして次は彩が身体を洗う順番になる。流石にタオルを巻いたままでは洗うこと出来ないため俺はお風呂から上がることにした。


『先あがってるね…。』


『うん…。』


 俺は風呂から上がり服を着た。まだ心臓がバクバクしている。


 落ち着けるため脱衣所を出て自分の部屋へと戻りベッドへダイブした。


 しばらくして落ち着いてきたのでリビングへ戻った。同時に彩も風呂から上がってちょうど鉢合わせした。


 お互い目線を合わせずにリビングのソファーに座った。


『ねえ、どうしちゃったの2人とも?』


『いや、何もないよ…。』


『もしかしてお風呂場でやっちゃったの!?』


『『やってません!』』


『だよね、だよね。流石に聞こえちゃうもんね。』


 俺と彩との気まずさを愛ちゃんが少しほぐしてくれた。やり方は疑問ではあるけれど。


 すると愛ちゃんは徐に立ち上がった。


『私もう眠たくなっちゃった。明日は2人とも仕事はあるの?』


『私は明日は無いわ。』『俺も何も無いよ。』


『ふーん、わかった。じゃあ気を使わなくて良いや。』


『どういうこと?』


『私お姉ちゃんのベッドで寝るから、お二人はお兄ちゃんのベッドで寝てね。それじゃあおやすみ!』


 ありえない言葉を言い残した愛ちゃんはそそくさと彩の部屋に行ってしまった。


 てかお風呂の次は一緒に寝るだと!?


 一睡も出来る自信ないぞ!愛ちゃんどうしてくれんだよ…。


『流石に一緒のベッドじゃまずいから俺はリビングのソファーで寝るよ…。』


『ごめんね康太君。でも愛が疑っちゃうから一緒のベッドで寝よ?』


『えっ…。本当に?』


『うん…。』


 愛ちゃんが運んできた試練はまだまだ続くのであった。

 




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