第28話 side 白鳥美玲

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 今日は朝昼夕の3本投稿です。12時と17時を予定しています。


 ではよろしくお願いします。

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 私は自分で言うのもなんだが人を見る目がある。


 今まで親しくしてきた人には悪い人はいなかった。


 それは関わる人を選別しているからだ。


 私はいつも第一印象で相手の性格などが大体分かってしまう。


 だから彩の交際相手があいつであることがすごく嫌だった。


 私と彩の出会いはデビューにまで遡る。


 私と彩は同い年でデビューもほぼ同時期、事務所も同じだった。


 私も彩も容姿は良い。必然的に事務所に推される立場となった。


 そして彩と初めて共演して話した時、この子はスターになると直感的にわかった。


 スタイルや顔、それに性格まで完璧だった。


 彩は相手のことを1番に考える優しさを持っている。


 だから私と彩が仲良くなるのには時間がかからなかった。


 そして仲良くなるにつれてお互いの彼氏の話をすることもあった。


 ただ私は彩の彼氏があいつである事にショックを受けた。


 あいつと初めて会ったとき、彩のことをアクセサリーのように見ているように感じた。


 もちろん、表面上は彩に対して優しく接している。ただ奥底では違うようだった。


 私はさりげなくやめておけと言ったが、何度も言うと角が立つので言えなかった。


 そんな時、彩が結婚するというニュースが流れた。


 まさかあいつと結婚してしまったのかと考えたが、相手は銀行員らしい。あいつと職業が違うのはなんでだろうと思った。別れたなら良かったと思ってた。


 ただその疑問はすぐに解消された。


 偽装結婚だったんだ。あいつとはまだ別れていないらしい。


 私は彩と結婚相手の会話を聞いてしまった。


 ただ結婚相手にしている人はあいつよりも断然良い人だった。


 確かに地位も名誉も金もない。それに加えて顔もサッパリだ。


 でもあいつにはない優しい気持ちがある。


 私は彩を支えれるのは康太しかいないと思えた。


 彩は今はまだあいつのことが好きかもしれない。


 でも私はこう断言できる。


 いずれ彩は康太に惚れると。


 私は彩と康太が偽装結婚ではなく本当の結婚になるようにしたい。


 それが将来的には2人の幸せになると思えるからだ。


 そのために私は出来るだけサポートしていこうと思う。


 なんてったって私は彩の唯一の親友だから。


 




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