第15話 幕間 side 美川彩
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『こんな素敵なディナーに連れてきてくれてありがとうね、雄大さん。』
『気にしないでよ、彩。俺の気持ちだよ。』
事故が起きる前、私は彼氏とお店の個室でディナーをしていました。彼氏は廣瀬雄大。大学時代の先輩で、大日本放送の創業者の息子です。
それからディナーを食べ終えた私達は、車で家に帰ろうとしていました。
すると雄大さんが突然スピードを出し始めました。
『なんでそんなにスピードを出してるの? 下げてくれない?』
『ごめんね、後ろをつけられているんだ。多分週刊誌だろう。ちょっと巻くから少し我慢しててね。』
それからしばらく車を走り続けました。
ただ急にタイヤがスリップしました。
私は一瞬なにが起きたのかわかりませんでした。
私達の車はガードレールにぶつかって停止していました。
ただこのままだと週刊誌に写真を撮られてしまうと考えた雄大さんは私に一言もなく逃げていきました。
正直とても悲しかったです。私これからどうすれば良いんだろうと途方に暮れていた時、児島さんに出会いました。
最初は私が美川彩だとバレると何か脅してきたりするのかなと思っていましたが、児島さんは何もしてきませんでした。
私は児島さんなら信頼出来ると思い、児島さんに彼氏役をしてもらうことにしました。
そうして私は事故を乗り切りました。
ただ写真はやはり撮られていたみたいで、児島さんには申し訳ないですが彼氏役は暫く続くと思っていました。
すると土曜日の朝、雄大さんから呼び出しがありました。
雄大さんはとんでもない事を言ってきました。
『昨日はごめんね。逃げるつもりは無かったんだけど、色々とまずい事が起きそうだったから。
それで提案なんだけど、彼と偽装結婚してくれないかな?』
私は何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。
『いや、俺には婚約者がいるじゃん? この状況で彩と彼が偽装結婚すると週刊誌にもバレないと思うんだよ。』
私は胸が苦しくなりました。雄大さんに婚約者が居たのは知ってましたが、そこまで我慢しなければいけないのかと。
ただ私は雄大さんの言葉を信じようと思いました。彼のおかげで今の私があります。
『わかりました。ただ期限が過ぎたら私達は結婚出来ますよね?』
『もちろんだよ、俺がなんとかしてみせる。だから我慢して欲しい。』
そうして私は会社とも話をし、児島さんに偽装結婚してもらうように頼みました。
雄大さんからもらったお金を差し出したら受け入れてくれるだろうと思っていました。
ただ児島さんは対価を要求しませんでした。
最初は私に興味があると思っていましたが、彼は私の表情から決めたような気がしました。女優の勘ですが。
多分彼は私の落ち込んでいる表情から引き受けたんだと思いました。
その日から私は児島さんに対して信頼しようと決めました。
また出来るだけ同棲生活を楽しもうとも思いました。児島さんとならやっていけるはずです。
同棲初日は色々ありました。一緒に買い物に行きました。初めて料理を作りました。
そしてめちゃくちゃ恥ずかしかったですが、裸も見られてしまいました。普段の私の行いを恨みました。
そして夜児島さんと少し語りました。
たった1日ですがすごく濃い気がしました。
私は児島さんに沢山のことをしてもらっています。
なので私も児島さんに恩を返していこうと思います。
今日は朝ご飯を作って、朝起こしてあげます。そしていってらっしゃいもやります。
そう考えるとちょっと恥ずかしいけれどワクワクしてきました。
では今日も1日頑張りたいと思います。
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