プロローグ
『陰キャの俺の彼女が実はアイドルだった!?〜マネージャーになって芸能界トップを目指す〜』も連載しています。
カクヨムでは日間8位、なろうでは日間35位を記録しました。良ければそちらもご覧になってください。
それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
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俺は児島康太、26歳。ただの普通のサラリーマンだ。
俺は今人生で1番大切で幸せな日に臨もうとしている。
今俺がいるのは東京都郊外にある結婚式場、そう、今日は結婚式である。
相手は日本人なら誰もが知っている国民的女優である美川彩だ。
先日俺達は婚姻届を役所に提出した。
俺は今彩と出会ったあの日から今までの出来事を振り返っている。色々とありすぎて全ては思い出せない。
ただ思い出すものは全てかけがえの無いものであるし、自分自身を作ってきているものだ。
俺は既に正装へと着替え終わっている。彩のドレス姿を見たいため、彩がドレスアップしている部屋の前で待っている。
『児島様、新婦様のドレスアップが終わりましたよ。』
『ありがとうございます。』
そして俺が扉を開けて、中に佇んでいたのはウエディングドレスに身を包んだ彩の姿だ。
『康太君、どうかな? 似合ってる?』
正直、言葉で形容出来ないほど美しい姿だった。俺はしばらく見惚れてから言葉を発した。
『あぁ、今までで1番綺麗だぞ。』
『うふふ、ありがとう…』
彩はこれから始まる式のため緊張しているのか少しだけ微笑んだ。
その後しばらくして式が始まった。
俺は皆に見られながら、神父の前に立っている。
そして彩がお父様と一緒に入ってきた。皆が割れんばかりの拍手でで迎える。
俺は彩の手を取り、横へ並んでもらった。
先程とは打って変わり厳かな雰囲気に変わる。
神父が言葉を発した。
『児島康太さん、あなたは今美川彩さんを妻とし、神の導きによって夫婦になろうとしています。
汝健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときもこれを愛し敬い慰め、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』
『はい、誓います。』
『美川彩さん、あなたは今児島康太さんを夫とし、神の導きによって夫婦になろうとしています。
汝健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときもこれを愛し敬い慰め、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』
『はい、誓います』
そして俺達は誓いのキスをした。
会場が拍手で包まれた。少し照れ臭いけどね。
そして次に俺達から手紙で出席者へ向けての言葉がある。
出席者には俺の親族や、彩の親族。それにそれぞれの同僚、知人などがいる。
この1年間でそれぞれの人との出来事は数えきれない。
また内容は正直他の結婚とは比べものにならないほど壮絶なものだった。
え?どういう内容なのか気になるって?
まあ今から話そうとしよう。
それでは聞いてくれ。
『普通のサラリーマンの俺が何故か国民的女優と偽装結婚していた件』
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